ベルレバッハの木製三脚に興味を持っていても、どの三脚を選べばいいのか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
情報が少なく、品番も数字の並びのみなので、わかりづらいのもわかります。
今回は、初心者の方でもわかりやすいよう、モジュール(基台・雲台)部分を決めたうえで、どのように選んでいけばいいのか、順を追って解説していきたいと思います。
リポートシリーズ木製三脚とは
ベルルバッハの木製三脚「リポート」シリーズは、木製三脚の特性を受けつつ、旅行やアウトドアでも使うことができるような、軽量・コンパクトな三脚シリーズです。
アッシュウッドとアルミニウムの質の高いコンビネーションが、強度と軽さのバランスを兼ね備えた三脚になっています。
耐荷重レンジは、5kg ~ 18kg
アッシュウッドは木材の中で比強度が大きい(軽くて強度が強い)ため、三脚に適している木材です。
比較的軽い機材を使っているフォトグラファーやビデオグラファーなどにオススメです。
リポートシリーズのモジュールの種類
リポート三脚のモジュールは全部で6種類。
追加の機能やサイズ、オプションのあり・なしなどを含めると、その数は50を超える組み合わせになります。
まずはエレベーター機能が必要かどうか、で絞るとだいぶ楽になります。
ベルレバッハの木製三脚を初めて手にされる方におすすめする、2つのモジュールは、1番と2番です。
1番は、エレベーター(センターポール)機能がいらない方。
2番は、エレベーター(センターポール)機能が必要な方。
もっともシンプル機能のみということであれば、1番よりも0番、になります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
0番と1番モジュールは、もっともシンプルな造り
シンプルでがっしりしたものが欲しいよ、という方は、0番もしくは1番モジュールになります。
この2つのモジュールは、三脚にフラットプレートが付いただけの、もっともシンプルなタイプ。
価格が安く、耐荷重が大きいため、コストパフォーマンスは非常に高いです。
0番と1番の違いは、フラットプレートのねじに、裏側からのバネサポートがあるかないか。
バネサポートがあると、フラットプレートに機材や雲台を取り付ける際、非常に扱いやすくなります。
1番モジュールは、取り付けネジの部分に、バネサポートが付いています。
機材や雲台の取り付けの際に便利です。
バネサポートが必要なければ、0番モジュールをお選びください。
0番モジュールの三脚例 → リポート 703
1番モジュールの三脚例 → リポート 212
2番モジュールは、エレベーター(センターポール)あり
センターポールのある2番モジュール
一般的によく見る三脚は、カメラを載せる部分を上下させることができるものがあります。
それがいわゆるエレベーター(センターポール)と言われる機能です。
このエレベーター(センターポール)機能があると、三脚設置後、高さを微調整する際に非常に便利です。
このタイプの三脚を使いたい方は、2番モジュールをお選びください。
センターポールのことを”センターカラム”と表記しています。
2番モジュールの標準センターカラムは50cm
センターカラムは選択可能で、10cm~90cmまで、全部で7種類あります。
2番モジュールの三脚例 → リポート 222
残りのモジュールは必要性に応じて選択してください
3番、4番、5番、6番モジュールは、より具体的な使い方をする方向けです。
3番は、前後左右に各方向30°、自由雲台のような動きができるモジュール。
チルトヘッドを設置することなく、三脚に直接機材を取り付けた場合でも、チルトの動きをすることができます。
水準器もついているので水平を出すのも可能です。
3番モジュールの三脚例 → リポート 332
4番モジュールは、前後左右に各方向30°動くセンターポールモジュールです。
2番と3番モジュールを合わせたようなものになります。
エレベーター機能を持つセンターカラムと、チルト機能がついている三脚です。
この三脚が1本あるだけで、いろんな撮影条件に対応することができます。
4番モジュールの三脚例 → リポート 242
5番は、2ウェイチルトヘッドの付いたモジュール。
三脚とチルトヘッドが一体になったタイプです。
ベルレバッハの三脚は、三脚自体の重量がありますので、ヘッドを別に用意すると、余計に重くなります。
持ち運ぶ際には、少しでも軽くしたい方には、この5番モジュールも検討対象になります。
5番モジュールの三脚例 → リポート 152/520、 リポート 252/520 video
6番は、75mmハーフボールタイプのモジュールになります。
大型機材やビデオ機材を運用する場合に、こちらも検討してください。
三脚のみで、ハーフボールは別売りになっていますので、ご注意ください。
6番モジュールの三脚例 → リポート 262/75
まとめ
ベルレバッハ リポートシリーズ
のモジュールについて、0番~6番までの解説をいたしました。
もっと細かいところまでみると、14種類くらいにまでわけられます。
それらは、基本的なモジュール(0番~6番まで)の派生的なものになりますので、まずはこの7種類を頭においておけば間違いありません。
最後に、基本的なモジュール(0番~6番)を表にまとめておきます
モジュール | 特徴 | ひとこと解説 | |
0番 | 三脚にフラットプレートが付いたタイプ 最もシンプル | 最もシンプルで安価 | シンプル |
1番 | 三脚にフラットプレートが付いたタイプ ばね付きサポートネジあり | 0番より機材取り付けが楽 | オーソドックス |
2番 | エレベーター(センターポール)機能あり | チルトヘッドは別で用意 | オーソドックス |
3番 | 各方向30° チルト機能あり | チルト機能を重視 | 1番の上位互換 |
4番 | エレベーター(センターポール)機能と 各方向30° チルト機能あり | 厳しい撮影条件に対応 | 2番+3番のいいとこ取り |
5番 | 2ウェイチルトヘッド付き | チルトヘッド一体型で便利 | 手間少なく安定感あり |
6番 | 75mmハーフボール仕様 | 大型機材やビデオ機材運用 | パンも必要な方 |
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