Berlebach(ベルレバッハ)UNI 19Cは、15kgまでしっかり支えるタフさと、揺れをすばやく抑える抜群の安定性が魅力のドイツ製木製三脚。
高倍率の双眼鏡や大型スコープでも、落ち着いた視界をキープしてくれます。
天体望遠鏡専用のマウントネジこそ対応していませんが、ちょっとした工夫でいろんな機材にフィット。
まさに「本気で観察を楽しみたい人のための一本」です。
プロ仕様にふさわしい、堅牢かつ精密な設計

ベルレバッハ UNI 19C は、超望遠レンズや高倍率の双眼鏡でも安定して使用できる、ハイエンド仕様の木製三脚です。その特徴を一覧で整理してみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 全高(最大) | 179cm(センターポール使用時) |
| 最低高 | 53cm |
| 収納時長さ | 97cm |
| 重量 | 約7.1kg |
| 耐荷重 | 15kg |
| 脚角度調整 | 20° / 35° / 55° / 80°(4段階) |
| 振動吸収性 | 非常によい |
特に注目したいのが、センターポールの“ギアブレーキ構造です。
約50cmのセンターポールには螺旋状のギア(ヘリカルギア)が使われていて、ポールを上下に動かしている最中でも、自動でブレーキがかかる仕組み。
うっかり手を離しても、重たい機材が“ガクン”と落ちることがなく、安心して高さ調整ができるようになっています。
さらに、直径89mmの大型プレートと、太くて頑丈な木製レッグの組み合わせも大きなポイント。
高倍率の観察中に気になる“ちょっとした揺れ”も、すっと吸収してくれる安定感があります。
まさに、機材の性能をしっかり引き出してくれる「頼れる相棒」です。
“使い手目線”で作られた、ベルレバッハならではの構造美

ベルレバッハ UNI 19Cの魅力は、単なるスペックの高さだけではありません。
天体観測や自然観察の現場を長年支えてきたベルレバッハならではの、「信頼」と「使いやすさ」が細部にまで込められています。
■ ウッドレッグ×金属ヘッドの“いいとこ取り”
UNI 19Cは、しっかりした木製の脚部と、精度の高いアルミ製のマウントヘッドを組み合わせた構造です。
木は振動を吸収してくれるので、微妙なブレもしっかり抑えてくれます。
一方、マウント部分は金属製なので、ガッチリ固定できて、ギア操作もスムーズ。
この組み合わせが、重たい機材でも安心して使える理由です。
■ 脚の角度は4段階で調整可能
脚は、20° / 35° / 55° / 80°の4段階で開脚角度を変えられる設計。
観測スタイルや設置場所の傾斜に合わせて、しっかり安定させることができます。
屋外のデコボコした地面でも安心して使えるので、大型双眼鏡などを使うシーンでも頼りになります。
■ “微振動”すら抑える、木製ならではの安定感
UNI 19Cが本領を発揮するのは、高倍率の観察や、長時間のじっくり観察といった場面。
わずかな振動も気になるようなシーンでも、木脚のやわらかな制振性と三脚全体の重厚感が、静かで落ち着いた視界を保ってくれます。
特に、40倍以上の双眼鏡を使う天文ファンやバードウォッチャーには違いがはっきりと感じられるはずです。
実際の使用レビュー:プロからも高評価のUNI 19C
天体望遠鏡や大型双眼鏡のレビューで知られる、イタリアの観察機材専門家 Piergiovanni Salimbeni 氏(Binomania.it)も、UNI 19Cの実力に太鼓判を押しています。
「Docter Aspectem 40×80、Kowa Highlander 32×82、Vixen BT 126など、80mm〜126mmクラスの双眼鏡で使用しています。
40倍でも振動の収まりが1秒ちょっとで済むのは驚き。
質感や剛性、仕上がりの美しさまで含めて、何年も安心して使える三脚だと感じています。」
このように、高倍率での観察にも耐える制振性能は、UNI 19Cの大きな魅力のひとつ。
Salimbeni 氏は、アルミやカーボン製の三脚を長年使った上でこのモデルに切り替え、
「もうこれ以上は望まない」とまでコメントしています。
つまりUNI 19Cは、単なるスペック重視の道具ではなく、観察の体験そのものを底上げしてくれるような存在。
プロの声からも、それがしっかり伝わってきます。
他モデルとの比較:UNI 19Cはどんな立ち位置?
ベルレバッハの三脚には、「リポート」シリーズや、さらに上位の「UNI 24C」など、いくつかの選択肢があります。では、その中でUNI 19Cはどんなポジションにあるのでしょうか?
| モデル | 最大高 | 耐荷重 | 重量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| リポート 823 | 約161cm | 約12kg | 約3.2kg | 軽量で持ち運びやすく、機動性と安定性のバランスに優れた木製三脚 |
| UNI 19C | 約179cm | 約15kg | 約7.1kg | センターポール付き。ギア式昇降・高剛性構造で、安定性重視の中核モデル |
| UNI 24C | 約184cm | 約20kg以上 | 約8.5kg | ヘビーデューティー仕様。大口径望遠鏡や長時間露光に最適な最上位モデル |
UNI 19Cは、「リポートだとちょっと物足りない」という方にぴったり。
一方で、「UNI 24Cは重すぎるし、オーバースペックかも…」という場合にも、ちょうどいい“中間的な一台”として選ばれています。
大型双眼鏡や中型の望遠鏡をしっかり支えたい方には、まさにベストバランスなモデルといえるでしょう。
どんなユーザーにおすすめ?

ベルレバッハ UNI 19Cは、こんな方におすすめです。
🔭 高倍率の双眼鏡や中型天体望遠鏡を使う方に

たとえばKowa ハイランダーやDocter Aspectemといった大きめの双眼鏡。これらを安定させるには、ただの三脚では物足りません。
UNI 19Cなら、40倍クラスの観測でも振動の収まりが約1秒と非常に速く、観測中の「揺れストレス」をぐっと軽減してくれます。
🌲 自然観察・バードウォッチングが趣味の方に
木製レッグのしっかりした作りで、アウトドアでも安定感バツグン。多少重さはありますが、その分「据えたときの安心感」は段違い。
傾斜地やデコボコした地面でも脚角度を細かく調整できるので、野鳥観察や風景スケッチにもぴったりです。
🧑🔬 精密機材を扱う研究者や観測ユーザーに
UNIシリーズは、天体観測だけでなく、測定器やセンサーのマウントなど、揺れを嫌う用途にも選ばれています。
センターポールのギアブレーキや、4段階の脚角度調整など、細かい調整がしやすく「信頼して任せられる一台」として重宝されています。
このように、UNI 19Cは「観る・測る・据える」すべてのシーンで頼れる一脚。使う人のこだわりに、きっちり応えてくれる三脚です。
まとめ:大口径双眼鏡ユーザーにとって“最後の三脚”
ベルレバッハ UNI 19Cは、大型の双眼鏡や重めの機材を使う方にとって、まさに「終着点」と呼べるような存在です。
観測中の安定感や、細かい調整のしやすさ、そして長く付き合える堅牢さ。どれをとっても、まさに“頼れる一本”です。
- 40倍を超える高倍率でも、ブレがすぐ収まる安心感
- 風が吹いても、手が触れても揺れにくい抜群の剛性
- ギア式センターポールで微妙な高さ調整もスムーズ
- 木製レッグならではの自然な振動吸収性能
これらの特長が詰まったUNI 19Cは、「とりあえずこれを選べば失敗しない」と言えるほど完成度の高いモデルです。
そして何よりの魅力は、「一度買えば、10年20年と付き合える」という安心感。
本体の耐久性はもちろん、補修パーツの供給や長年変わらない設計思想のおかげで、長期使用がしっかり想定されています。
「道具にこだわる人のための、本気の三脚」――UNI 19Cは、そんな言葉がしっくりくる一本です。
ご購入・取り扱いショップのご案内
ベルレバッハ UNI 19Cは、輸入販売を行う当ショップ「ズームフィックス」にて取り扱っております。
輸入品のため、お届けまでにお時間をいただく場合がございます。導入をご検討中の方は、お早めにご確認ください。
▶ 商品ページはこちら
👉 Berlebach UNI 19C|ズームフィックス 商品ページ
その他、UNIシリーズ全体の比較や選び方についてもブログで解説中です。
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