あのペリカンケースが壊れる!? 実際に見た破損事例とその原因とは

Pelican ペリカンケース

「壊れないケース」として知られるペリカンケース。プロの現場で絶大な信頼を集める、その堅牢性は折り紙付きです。ですが――そんなペリカンケースでも、壊れることが“まったくない”とは言い切れません。

実際に、当店ではごく稀にですが、破損した状態で持ち込まれたケースを見ることがあります。どれも特殊な状況下での破損ですが、だからこそ「知っておくことで防げること」もあるのです。

今回は、これまでに確認した実例をもとに、どこが・なぜ壊れたのかを詳しくご紹介します。

「頑丈=無敵」ではない。
信頼できる相棒だからこそ、正しい理解と扱い方を――そんな視点でご覧いただければと思います。


破損事例①:1020マイクロケースの“ラッチ崩壊アクシデント”

ペリカンケース マイクロケース 1020 クリアレッド

ペリカンのマイクロケースシリーズの中でも人気の高い「1020」は、小型ながらも防水・防塵性能を備えた信頼性の高いモデルです。ガジェットや小型機材の収納・保護に適しており、日常使いからアウトドアまで幅広く活躍しています。

しかし、あるお客様のもとで、この1020に予想外の破損が発生しました。

■ 破損内容:ラッチが半壊状態に

ペリカンケース マイクロケース 1020 クリアレッド 破損1
ペリカンケース マイクロケース 1020 クリアレッド 破損2

ケース本体ではなく、フタの開閉をロックする「ラッチ部分」が大きく破損していました。

詳しく状況を伺ったところ、大型キャリーケース(ペリカン1610)を誤って上に載せてしまったとのこと。1610は機材満載で非常に重量のあるモデルです。ラッチ部に局所的な荷重がかかり、耐えきれずに割れてしまったと考えられます。

ペリカンケース マイクロケース 1020 クリアレッド 破損3
ペリカンケース マイクロケース 1020 クリアレッド 破損4

■ 考えられる原因:小型ケース特有の構造的弱点

マイクロケースシリーズのような小型モデルは、部品がコンパクトなぶん、局所的な衝撃にはやや脆弱な面があります。特にラッチは可動部であり、構造上どうしても強度に限界があるため、想定外の負荷がかかると破損するリスクがあります。

■ 使用の可否:軽用途なら再利用可能

ラッチの一部が欠けてはいるものの、完全に閉まらないわけではありません。そのため、密閉性を必要としない軽作業用途(室内での小物整理など)であれば、使用を継続することも不可能ではありません。

ただし、防水・防塵性は大きく損なわれるため、アウトドアや現場での使用は推奨できません。

■ 教訓:小型ケースは“下に置かない”

この事例からわかるのは、「ケースを重ねて使うときは、大きさや重さのバランスに気をつけましょう」ということ。とくにマイクロケースのような小型タイプは、うっかり重たいケースの下に置いてしまうと、思わぬトラブルにつながることもあるので注意が必要です。


破損事例②:1500のハンドル、根本から破損

ペリカン1500は、中型サイズで人気の高い定番モデル。堅牢な構造とシンプルな取り回しやすさで、多くのプロユーザーにも愛用されています。

そんな1500において、珍しい破損事例が発生しました。

破損したペリカンケース

■ 破損内容:ハンドルの付け根(接合部)がポキッと…

ハンドル自体ではなく、本体とハンドルをつなぐ樹脂パーツの部分にヒビが入り、ついには完全に割れてしまいました。その結果、ケースを持ち上げることができなくなり、運搬が難しくなってしまいました。

■ 原因:おそらく“ピンポイント衝撃”

破損の瞬間を目撃したわけではありませんが、ケース全体に目立った傷はなく、他の部分も問題なし。おそらく、ハンドルの取り付け部分にだけ集中的に力が加わったものと思われます。ペリカンケースとしては、あまり多く見られないタイプの破損です。

■ 使用の可否:置き場用途ならまだ現役

持ち運ぶことはできなくなったものの、機材の保管用ケースとしてはまだ使えます。防水・防塵性能もハンドル以外に問題がなければ、基本的にそのままキープされます。ただし、現場への持ち出しなど移動が必要な用途では厳しいですね。

■ 補修チャレンジ:接着剤ではやはり難しい…

試しに瞬間接着剤でくっつけてみましたが、動かすたびに力がかかる場所なので、残念ながらすぐに再び割れてしまいました。構造的に、接着剤だけでの補修では強度を保つのは難しいようです。

■ 教訓:意外と盲点?ハンドル部分のケアも大事

ペリカンケースはとてもタフな作りですが、ハンドルやラッチなどの“動く部分”や“つながっている部分”は、思いのほかデリケートです。狭い場所でぶつけたり、落下したりしたときに負荷が集中しやすいため、取り扱いには少し気をつけたいポイントです。


破損事例③:1650キャリーのハンドルに起きた“ダブルダメージ”

ペリカンケース 1650

ペリカン1650は、大型機材を安心して運べるキャスター付きモデル。両サイドに2人持ち用の頑丈なハンドルが装備されていて、重い荷物でもスムーズに移動できるのが特長です。

ところが今回の事例では、両サイドのうち片方のハンドルが破損。さらに、ケース本体の側面にも亀裂が入ってしまいました。

■ 破損内容:ハンドルの付け根が割れ、ケース側にもクラック

ペリカンケース 1650 ハンドル破損

ダメージが集中したのは、ハンドルとケースをつなぐ樹脂製のパーツ部分。通常はかなり頑丈な設計なのですが、今回は限界を超える負荷がかかってしまったようで、ハンドルの根本が割れ、さらにケース本体にもクラックが走っていました。

■ 原因:長年の使用と蓄積されたダメージ

いつ、どんな状況で壊れたのかは明確ではありませんが、ケース全体に擦り傷や使用感が多く見られ、相当な年数・頻度で活躍してきたことがわかります。小さな衝撃や摩耗が積み重なった結果、ついに限界を迎えてしまったようです。

■ 修理可否:ケース側まで損傷が及び、実用的な修復は難しい

ハンドルだけの交換ならまだしも、今回はケース本体にも亀裂が及んでいたため、修理による再生は難しいという判断になりました。防水性や防塵性にも影響が出るため、大切な機材を守る用途としての継続使用はおすすめできません。

■ 対応:当店でのご購入品だったため、買い替え時に特別サポート

この1650は、当店からご購入いただいたお客様のものでした。そのため、買い替えをご希望の際には、可能な限りお値引きのご協力をさせていただきました。

「ペリカンって、本当に壊れることあるんですね…」と驚かれていましたが、新しいケースを前向きにご購入いただいています。

■ 教訓:タフなケースでも“経年劣化”は避けられない

ペリカンケースは業界でも随一の耐久性を誇りますが、使い続けるうちに見えない部分で少しずつダメージが蓄積していきます。特に大型モデルで出動回数が多い場合は、定期的にハンドルやボディの状態をチェックし、必要に応じて更新も検討してみてください。


修理する?買い替える?プロとしてのおすすめ

「壊れてしまったペリカンケース、修理して使い続けるべきか、それとも買い替えるべきか?」——これはよくいただくご相談のひとつです。

まず前提として、当店(ズームフィックス)では修理のご相談も承っております
ただし、ペリカンケースは高い精度で成型されたパーツの組み合わせで構成されているため、代替部品の入手や加工の難易度が高く、一部のモデルではパーツ単体での供給がそもそもない場合もあります。

また、補修ができたとしても、元の密閉性や耐久性を完全に再現するのは難しいケースも多く、特に防水性・防塵性が求められる用途では不安が残るのが正直なところです。

こうした理由から、実用性・安全性・コストのバランスを考慮すると、「買い替え」をご提案させていただく場面が多くなります

なお、当店でご購入いただいたお客様には、万が一の破損時にも可能な限り価格面でのサポートを行っております。
「次も安心して使えるケースを選びたい」という方は、お気軽にご相談ください。


まとめ|タフだけど万能ではない、だからこそ扱いにも愛を。

ペリカンケースが高い評価を受け続けているのは、揺るぎない「信頼性」と「耐久性」に裏打ちされた製品だからです。過酷な環境下でも中身をしっかりと守ってくれるその性能は、多くのプロフェッショナルにとって欠かせない道具のひとつと言えるでしょう。

しかし、どれほど優れた製品であっても、すべての衝撃や使い方に耐えうる“絶対の強度”があるわけではありません。むしろ、その性能を長く維持するためには、ユーザー自身の使い方や保管方法へのちょっとした配慮が重要になってきます。

「頑丈だから大丈夫」ではなく、「大切な機材を守るためのパートナーとして、丁寧に扱う」——
この意識の違いが、数年後の状態や信頼性に大きく影響してくるのです。

壊れにくい=壊れないではない。
その前提を知った上で、正しく付き合っていくことが、ペリカンケースを“良き相棒”として末永く使い続ける秘訣です。


購入後のご相談もお気軽にどうぞ

ペリカンケースは長く使える優れた製品ですが、それでも「万が一」は起こりえます。
ズームフィックスでは、ご購入後の破損やパーツ不具合に関するご相談も承っております。状況に応じて、適切な修理アドバイスや**買い替え時のサポート(価格的なご協力)**も行っています。

「実際に見て触れて選んでいるからこそ、お届け後もしっかり対応できる」
——それが、私たちズームフィックスの強みです。

もし、いまお使いのケースに不安を感じていたり、新たなサイズをご検討中でしたら、ぜひ当店のペリカンケース一覧もご覧ください。

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