【失敗しないトレックパックディバイダーのカットマニュアル】初心者にオススメのやり方を完全解説

Pelican ペリカンケース

ペリカンケースのインテリアには、3つの種類があります。

ウレタンフォーム、パッド付ディバイダー、トレックパックディバイダー

ウレタンフォームのカット方法については以前取り上げました。→ 失敗しないウレタンフォームカット!

パッド付ディバイダーについては、マジックテープで配置を決めるだけで使用できます。

残るトレックパックディバイダーについては、自分でカットして組み立てていく必要があります。

今回は、ペリカンケース 1510TPを使って、その基本のカット方法やそのコツについて解説していきます。

トレックパックディバイダーとは?

トレックパックディバイダーとは、ペリカンケースの内部を仕切るためのシステムのことです。

厚み 1.1cm の硬質パネルをカットして、自分好みの空間を作り出すことができます。

手持ちの機材にあわせて仕切ることができるので、無駄なスペースを少なくすることができます。

また、パネル位置を変更することができるので、収納機材変更にも柔軟に対応することができます。

 注意点としては、ウレタンフォームやパッド入りディバイダーと比べるとクッション性は劣る点です。

クッション性高く収納したい方は、別途ケースに収納した上で配置したり、追加のクッション材なども検討する必要がありそうです。

ペリカンケース 1510用を使います

今回は、ペリカンケース 1510TP トレックパックディバイダー付 でやっていきましょう。

1510TPは、最初からトレックパックディバイダーが付いているタイプになります。

内部は大きな空間になっていますので、複数の機材を持ち運ぶためには、その機材にあわせて仕切らなければいけません。

そのためにトレックパックディバイダーを使っていくということになります。

実際にトレックパックディバイダーを組み立てていきます

トレックパックディバイダーを組み立てていく順番は

 .収納予定の機材をケース内部に仮配置する。

 .仮配置にあわせて、ディバイダーの組立予定図を作る

 .組立予定図を見ながらディバイダーをカットする

 .カットしたディバイダーをケース内部に配置する

 .ロックピンでディバイダーを固定する

この順番通りに、実際にやっていきたいと思います。

収納予定の機材をケース内部に仮配置する

ケース内部に収納する予定の機材を、ケース内部に並べていきます。

この段階では、大まかに収納イメージを決めるという感じで構いません。

縦・横に並べて配置した際に、無理はなさそうか、配置する組み合わせは適当かどうか、確認していきながら進めていきます。

今回、例として挙げたのは以下の機材です。

  1. 一眼レフカメラボディ
  2. 標準ズームレンズ
  3. 望遠ズームレンズ
  4. 木製ミニ三脚
  5. クリップオンストロボ
  6. カメラ用充電器
  7. 単三電池用充電器
  8. レンズフード

それでは早速やっていきましょう。

仮配置にあわせて、ディバイダーの組立図を作る

収納予定機材を仮配置し、それにあわせてディバイダーをどのようにカットしていくのか、大まかな組立図を作っていきます。

細かな組立図というよりも、デザインパターンという表現がいいのかもしれません。

こんな感じで分けていくというイメージができれば問題ありません

実際にカットする時に細かく調整するようにしましょう。

組立図どおりにディバイダーをカットする

ここから実際にディバイダーをカットしていく作業に入っていきます。

2つの長さのディバイダーが入っていますが、どちらを先にカットしていくのかを考えてみます。

ディバイダーカットに必要なのは、内側から内側までの長さ(内法)です。

・ケース本体の短辺の内法は、約25.3cm

・ディバイダーの長いサイズのものが、約50.7cm

この長いサイズのディバイダーを半分に切ると、ケース短い辺にぴったり合いそうです。

では、まず、長いサイズのディバイダーを半分に切っていきましょう。

カットの際は、ゼムクリップがあると非常に役に立ちます。

カットするマス目に(もしくは1ブロックずらしたところに)ゼムクリップをはさんでおく、という目印の役割で使います。

こんな感じです。

ココ!と目視で確認するだけでは、目線を外してしまうと、すぐにわからなくなってしまいます。

それを防ぐためのゼムクリップです。

もちろん、ゼムクリップでなくても問題ありません。

ゼムクリップで目印を付けたところに、専用カッターを差し込みます。

差し込むのは真ん中の部分です。

この真ん中の部分を、カット予定のマス目に入れ込みます。

あとはゆっくり引っ張り下ろすだけで、自然に切れていきます。

こんな感じになります。

ディバイダーの横にはマス目のようなものがありますので、厳密に測ってみると、きれいに半分ではなく、1ブロック分違っていました。

マス目の総数が偶数だったため、ちょうど真ん中で切ることが出来なかった、というわけです。

実際にカットした後、ディバイダーをケース内部にセットしてみました。

短いほうはすんなりセットできましたが、長いほうは少しキツメ。

押し込みながらでしたらなんとかセットできるという感じでした。

調整するために、1ブロックだけカットすることに。

薄くカットするのには不安もありましたが、とりあえずやってみました。

1ブロックだけカットするのは難しいかと思いましたが、意外にもスムーズにカットできました。

専用カッターがあれば、曲がってしまうこともなく、マス目に沿ってまっすぐに切ることができますので安心です。

少し力は必要です。

追加で1ブロックカットしたディバイダーをセットしたのがこちら↓

きれいに収まることができています。

ここでは追加で1ブロックを、先にカットしました。

ですが、最終的な配置から考えると、カットしなくてもよかったです。

ロックピンを差す時に、微妙に動いてしまい、長さがギリギリになりました。

少しキツメのままでいい、ということですか?

そうですね、キツメのまま進めていくのがいいと思います。

長さを迷ったら、長いほうを選択しておいてください。

最後になっても、その部分が気になるようでしたらカットしてもOKです。

次に縦の部分のカットを進めていきます。

木製三脚の長さは約25cm

ディバイダーの25cmあたりのマス目を探ってみます。

問題なくカットできました。

これと同じようにして、ほかの短いディバイダー部分もカットしていきます。

カットしたディバイダーをケース内部に配置する

組立図に沿ってカットを進めていき、ケース内部に配置していきます。

最終的に出来上がったのがこちらです↓

どこに固定していくか、確認をしてください。

必要であれば、追加のディバイダーもカットしてください。

ロックピンでディバイダーを固定する

その後、ロックピンを接続部分に差し込んで固定していきます。

まず、ロックピンに、プルタブをセットします。

プルタブの片側はループ状になっていますので、そこにロックピンを通していきます。

プルタブをU字部分まで移動させるとセット完了です。

そのピンをマス目に差し込んで、ディバイダーを固定していきます。

ディバイダー接続部分にロックピンをすべて取り付けたら完成になります。

これで完成となります。

おつかれさまでした。

あとは、予定していた機材を収納していきます。

この時に、スペースの大きさが適切かどうかも再確認してください。

よくやりがちなのが、機材きっちりにディバイダーを配置してしまうことです。

機材きっちりに配置すると取り出しにくかったりする場合があるので、その場合は調整してください。

今回でいうと、レンズフードの部分がきっちりしていましたので、少しずらしました。

完成後、あまった端材は、長いディバイダー1枚ロックピン4個でした。

あと2か所ディバイダーをセットできる計算ですので、ケースの空間から考えると、必要十分な数が揃えられているように感じます。

もし、もっと細かく分けたいのであれば不足してしまいますが、いざというときにはディバイダーだけ、ロックピンだけ、でも別手配も可能です。

そう考えれば、カットに失敗してもなんとかなるのかな、といった感じですね。

トレックパックディバイダー対応品番

トレックパックディバイダーは、すべてのペリカンケースに対応しているわけではありません。

2022.08現在、対応している品番は、

1120 ペリカンケース 1120TPKIT
1150 ペリカンケース 1150TPKIT
1200 ペリカンケース 1200TPKIT
1300 ペリカンケース 1300TPKIT
1400 ペリカンケース 1400TPKIT
1450 ペリカンケース 1450TPKIT
1500 ペリカンケース 1500TPKIT
1520 ペリカンケース 1520TPKIT
1510 ペリカンケース 1510TPKIT
1550 ペリカンケース 1550TPKIT
1560 ペリカンケース 1560TPKIT
1600 ペリカンケース 1600TPKIT
1610 ペリカンケース 1610TPKIT
1650 ペリカンケース 1650TPKIT

1485Air ペリカンケース 1485TPKIT
1506Air ペリカンケース 1506TPKIT
1507Air ペリカンケース 1507TPKIT
1525Air ペリカンケース 1525TPKIT
1535Air ペリカンケース 1535TPKIT
1555Air ペリカンケース 1555TPKIT
1557Air ペリカンケース 1557TPKIT
1605Air ペリカンケース 1605TPKIT
1615Air ペリカンケース 1615TPKIT

iM2100 ペリカンケース iM2100TPKIT
iM2200 ペリカンケース iM2200TPKIT
iM2275 ペリカンケース iM2275TPKIT
iM2300 ペリカンケース iM2300TPKIT
iM2400 ペリカンケース iM2400TPKIT
iM2450 ペリカンケース iM2450TPKIT
iM2500 ペリカンケース iM2500TPKIT
iM2600 ペリカンケース iM2600TPKIT
iM2620 ペリカンケース iM2620TPKIT
iM2720 ペリカンケース iM2720TPKIT
iM2950 ペリカンケース iM2950TPKIT

まとめ

今回は、ペリカンケース 1510TPを使って、トレックパックディバイダーを実際カットしていきました。

やってみた感想としては、カット自体はそう難しい作業ではないな、というところです。

それよりも、機材をどのように配置して収納するかのほうが重要に思います。

特にローラーのある部分と、ハンドル収納部分のある、上下端のところは、底部ウレタンがない部分がありますので、収納物がケースのプラスチック部分に直接あたってしまいます。

その部分になにを収納するのかもあわせて考える必要がありそうです。

トレックパックディバイダーについて、なにかご不明点、ご質問などございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。

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