ブームポールとは?基本構造と用途を徹底解説【撮影や録音の必須アイテム】

Ambient アンビエント

音声のクオリティは映像制作において非常に重要な要素です。
どんなに美しい映像でも、音がこもっていたりノイズが多かったりすると、視聴者の満足度は大きく下がります。
そのため、映画やドラマ、インタビュー、ドキュメンタリーなどの撮影現場では、ブームポール がよく使用されます。

ブームポールの役割

ブームポールとは、マイクを高所や被写体の近くに持っていくための伸縮式のポールです。
撮影スタッフが手持ちで使用したり、専用のスタンドに固定して使用することもあります。

例えば…
映画やドラマでは、俳優の頭上ギリギリの位置にマイクをセットし、セリフをクリアに収録します。
インタビューやドキュメンタリー撮影では、話者のすぐ近くにマイクを設置しつつ、映像には映り込まないように調整します。


    1. ブームポールの役割
  1. なぜブームポールが重要なのか?
    1. 📌 カメラの内蔵マイクでは不十分な理由
    2. ✅ ブームポールを使うメリット
  2. 本記事で解説するポイント
  3. 1-1. ブームポールの主要なパーツ
    1. 📌 ポール本体(材質)
    2. 📌 伸縮機構(固定方式)
    3. 📌 グリップ部分(持ちやすさの工夫)
    4. 📌 ケーブルの取り回し(内蔵型 vs 外付け型)
  4. 1-2. 素材による違い
    1. 🔹 カーボンファイバー製ブームポール
    2. 🔹 アルミニウム製ブームポール
    3. 🔹 ミックスファイバー製ブームポール
    4. 🔹 グラファイト製ブームポール
  5. 1章のまとめ
  6. 2-1. 映像制作(映画・ドラマ・CMなど)
  7. 2-2. インタビューやドキュメンタリー
  8. 2-3. ライブ配信やポッドキャスト
  9. 2-4. フィールドレコーディング(環境音収録)
  10. 2章まとめ
  11. 3-1. 重量と長さのバランス
  12. 3-2. ケーブルの有無(内蔵型 vs 外付け型)
    1. 📌 内蔵型のメリット
    2. 📌 外付け型のメリット
  13. 3-3. 伸縮機構の違い(クランプ式 vs ネジ式)
  14. 3-4. 価格とコストパフォーマンス
    1. 📌 初心者向けのエントリーモデル(1万円前後)
    2. 📌 コストパフォーマンス重視のミドルレンジ(3万円~8万円)
    3. 📌 プロ仕様のハイエンドモデル(9万円以上)
  15. 3章まとめ
  16. 4-1. エントリーモデル(初心者向け)約1万円前後
  17. 4-2. ミドルレンジモデル(コストパフォーマンス重視)3万円~8万円
    1. Cavision SGP525F
    2. K-Tek KE-89CC Avalon Aluminum Boompole
  18. 4-3. プロフェッショナルモデル(高品質・高耐久)9万円以上
    1. VDB M-QT
    2. Ambient Recording QP5130
  19. 4章まとめ
  20. 5-1. 正しい持ち方とポジショニング
  21. 5-2. メンテナンスと保管方法
  22. 5章まとめ
    1. 📌 ブームポールの基本構造と用途のおさらい
    2. 🎯 目的に合った選び方のポイント
    3. 🛠 メンテナンスを怠らず長く使うコツ

なぜブームポールが重要なのか?

📌 カメラの内蔵マイクでは不十分な理由

カメラ内蔵のマイク では、被写体の声だけでなく周囲の雑音やエコーも拾ってしまうため、
クリアな音を録音するのが難しくなります。特に以下の点が問題となります。

  • 音が遠くなる → カメラが被写体から離れるほど、声が小さくなる
  • 周囲の雑音を拾いやすい → 風や環境音が入りやすい
  • 方向性が弱い → 必要な音だけを収録するのが難しい

✅ ブームポールを使うメリット

では、ブームポールを使うとどう変わるのか?
主なメリットを整理すると、次のようになります。

メリット解説
被写体にマイクを近づけられる声をクリアに録音できる
不要なノイズを抑えられる環境音の影響を最小限にできる
自由なアングルで撮影可能カメラの映像にマイクが映り込まない
指向性マイクとの相性が良い必要な音だけを的確に拾える

これらの理由から、プロの映像制作では ブームポール+指向性マイク の組み合わせが基本となっています。


本記事で解説するポイント

この記事では、以下の内容を詳しく解説していきます。

ブームポールの基本構造(どんな仕組みでできているのか?)
ブームポールの用途(どんな撮影現場で使われるのか?)
選び方のポイント(初心者でも失敗しないブームポール選び)
おすすめのブームポール(2025年の最新モデルを紹介)
使い方とメンテナンス方法(長く快適に使うためのコツ)

これからブームポールを使ってみようと考えている方も、より良いモデルに買い替えを検討している方も、ぜひ最後までご覧ください!


1. ブームポールの基本構造

ブームポールはシンプルな機材に見えますが、材質・伸縮機構・グリップ・ケーブルの取り回し など、選ぶモデルによって使い勝手が大きく異なります。
ここでは、主要なパーツと素材の違いについて詳しく解説します。


1-1. ブームポールの主要なパーツ

ブームポールは、大きく分けて以下の4つの要素で構成されています。

📌 ポール本体(材質)

ポール本体は、主にカーボンファイバー・アルミニウム・ミックスファイバー・グラファイト の4種類の素材で作られています。

材質特徴メリットデメリット
カーボンファイバー軽量で高強度長時間使用しても疲れにくい価格が高め
アルミニウム頑丈でコスパが良い手頃な価格で購入可能やや重い
ミックスファイバーカーボンとグラスファイバーなどの複合素材軽さと耐久性のバランスが良い構成素材によって性能が異なる
グラファイト耐久性が高く、振動吸収性に優れる安定した操作がしやすいカーボンよりもやや重い場合がある

特に、長時間の撮影では軽量なカーボンファイバーやグラファイト製 が好まれます。
逆に、コストを抑えたい場合はアルミ製やミックスファイバー製 が選ばれることが多いです。


📌 伸縮機構(固定方式)

ブームポールの長さは、縮めた状態で80cm~1m、伸ばした状態で3m~6m ほどになるものが一般的です。

伸縮機構には、多くのブームポールで採用されている 「ネジ式(スクリューロック)」 があります。

ネジ式(スクリューロック)

  • 各セクションを回して固定する方式
  • しっかりと固定でき、安定した操作が可能
  • 経年劣化による緩みを防ぎやすい

クランプ式(レバー式)についての補足
一部のマイクスタンドや三脚製品にはクランプ式が採用されることもありますが、ブームポールではほとんど使われていません
そのため、基本的には「ネジ式」が主流となります。


📌 グリップ部分(持ちやすさの工夫)

長時間ブームポールを持つ際、グリップの持ちやすさ も重要です。

🔹 滑り止め加工 → ゴムやスポンジ素材で滑りにくい設計
🔹 バランス調整 → 重心が適切に配分されていると操作しやすい

スポンジ付きのグリップ 仕様にしたり、お好みにあったカスタマイズをされる方もいます。


📌 ケーブルの取り回し(内蔵型 vs 外付け型)

マイクの音声を収録するためのケーブルの取り回しには、「内蔵型」「外付け型」 の2種類があります。

タイプ特徴メリットデメリット
内蔵型
(ケーブルインタイプ)
ポール内部にケーブルを通す外部にケーブルが出ないため扱いやすい修理や交換が難しい
外付け型
(クリップタイプ)
ケーブルを外部に固定交換やメンテナンスが簡単ケーブルが絡まる可能性がある

選び方のポイント💡

  • 取り回しをスッキリさせたいなら「内蔵型」
  • ケーブル交換の自由度を優先するなら「外付け型」

1-2. 素材による違い

ブームポールの素材は、主に 「カーボンファイバー」「アルミニウム」「ミックスファイバー」「グラファイト」 の4種類です。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

🔹 カーボンファイバー製ブームポール

軽量で長時間使用に向いている
強度が高く、振動を抑えやすい
耐久性があり、長持ちする
⚠️ 価格が高め(プロ向けモデルが多い)

おすすめの用途
🎥 長時間の映画・ドラマ撮影
🎤 インタビューやドキュメンタリー撮影


🔹 アルミニウム製ブームポール

価格が手頃でコスパが良い
頑丈で衝撃に強い
⚠️ 重量があり、長時間使用では負担が大きい

おすすめの用途
🎥 短時間の撮影や屋内スタジオ収録
📷 コストを抑えたい初心者向け


🔹 ミックスファイバー製ブームポール

カーボンとグラスファイバーの複合素材
軽さと耐久性のバランスが良い
比較的コストパフォーマンスが高い
⚠️ プロ仕様のモデルが多く、初心者向けではない

おすすめの用途
🎬 映画・CM・テレビ撮影など、プロの現場向け


🔹 グラファイト製ブームポール

カーボンよりも軽量かつ剛性が高い
振動吸収性が優れている
最高級のプロ向けモデル
⚠️ 非常に高価で、一般向けではない

おすすめの用途
🎥 高度なプロフェッショナル撮影(映画・ドキュメンタリー)


1章のまとめ

  • ブームポールの基本構造 は、ポール本体・伸縮機構・グリップ・ケーブルの4つの要素で決まる
  • 軽さと耐久性を重視するならカーボンファイバー or グラファイト、コスパ重視ならアルミ or ミックスファイバー
  • ケーブルの取り回しは「内蔵型」or「外付け型」、用途に応じて選ぶ

2. ブームポールの用途

ブームポールは、映画やドラマの撮影だけでなく、インタビュー、ライブ配信、フィールドレコーディングなど、さまざまな場面で使用されます。
それぞれの用途について詳しく見ていきましょう。


2-1. 映像制作(映画・ドラマ・CMなど)

🎬 俳優のセリフをクリアに収録するための必須アイテム

映画やドラマの撮影では、俳優のセリフをクリアに録音することが最重要 です。
しかし、カメラ内蔵マイクでは距離が遠く、環境音を多く拾ってしまうため、ブームポールを使って指向性マイクを俳優の頭上ギリギリにセット するのが一般的です。

🎥 照明機材との兼ね合いを考慮したポジショニングの重要性

映画やドラマの撮影では、照明機材やカメラアングルを考慮しながらマイクを映り込ませずに最適な位置に配置 する必要があります。
経験豊富なブームオペレーターは、以下のようなポイントに気をつけています。

マイクを俳優の口元に向ける(最もクリアな音を収録するため)
ブームポールの影が映らないように調整する
カメラのフレームにマイクが映り込まないようにする

このように、ブームポールを使うことで、視聴者がセリフをはっきり聞き取れる映像作品を作ることができます。


2-2. インタビューやドキュメンタリー

🗣️ 話し手の自然な声を収録

インタビューやドキュメンタリー撮影では、話し手の声をクリアに収録することが重要です。
特に以下のようなケースでは、ブームポールが活躍します。

🎤 三脚や卓上マイクでは拾いにくい環境で活躍

インタビュー撮影では、

  • 手持ちマイクだと自然な会話の流れが崩れる
  • 卓上マイクでは周囲のノイズを拾いやすい

こうした問題を解決するために、ブームポールを使って上からマイクを近づける ことで、ナチュラルな音を録音できます。

📌 例えば…

  • 屋外でのインタビュー撮影
  • 移動しながらのドキュメンタリー撮影

ブームポールを活用することで、周囲の雑音を抑えつつ、自然な会話を鮮明に記録することができます。


2-3. ライブ配信やポッドキャスト

近年、YouTubeのライブ配信やVlog撮影、ゲーム実況、ASMRなど、個人で撮影・録音をこなすスタイルが増えています。
しかし、こうした一人で制作するコンテンツには、基本的にブームポールは必要ありません。

ブームポールは、撮影者とは別に音声担当がいる環境で使用される機材 です。
例えば、トーク番組や座談会形式の配信 で、複数人の会話をクリアに拾いたい場合や、舞台やイベントの撮影 で動きながら収録する際に使われることもありますが、それでも少数です。

📌 ブームポールが活躍するライブ配信の例
プロの音声スタッフがいるトーク番組の生配信
複数人の対談形式のポッドキャスト収録
ステージイベントやスポーツ中継など、移動しながらの収録

個人でのライブ配信やVlog撮影、ゲーム実況、ASMRでは、通常は据え置き型のマイクスタンドやラベリアマイク(ピンマイク)が適しています。
そのため、ブームポールは撮影環境が整ったプロ向けの機材であると言えます。


2-4. フィールドレコーディング(環境音収録)

🌿 野外での自然音や環境音を収録

フィールドレコーディングとは、自然の音や環境音を録音する作業 のことです。
例えば、以下のような音を収録する際に、ブームポールが活躍します。

森の中の鳥のさえずり
波の音や川のせせらぎ
都市の雑踏音や電車の音

🎤 周囲のノイズを抑え、指向性マイクを活かした収録が可能

ブームポールを使えば、マイクを適切な位置に配置し、不要な雑音を抑えながらターゲットの音を明瞭に録音 できます。
特に、指向性マイクとの組み合わせにより、環境音の細かいニュアンスまでクリアに記録することが可能です。

📌 例えば…

  • ドキュメンタリー映画でリアルな環境音を収録
  • 効果音制作のために自然音を録音
  • 映画のアフレコ用にリアルな現場音を収集

こうした用途では、ブームポールを活用することで、よりリアルで臨場感のある音声を記録することができます。


2章まとめ

映画やドラマ撮影 → 俳優のセリフをクリアに収録し、照明やカメラとのバランスを考慮する必要あり
インタビュー・ドキュメンタリー → 自然な音を収録し、周囲の雑音を抑えながら撮影できる
ライブ配信・ポッドキャスト(プロ向け) → 音声担当がいるトーク番組やイベント撮影で活用。個人配信ではマイクスタンドやピンマイクの方が適している
フィールドレコーディング → 環境音をリアルに録音し、指向性マイクとの組み合わせで高品質な音を収録


3. ブームポールの選び方

ブームポールは種類が豊富で、撮影スタイルや予算に合わせた選び方が重要です。
このセクションでは、「重量と長さのバランス」「ケーブルの有無」「伸縮機構の違い」「価格とコストパフォーマンス」 の4つの視点から、最適なモデルの選び方を解説します。


3-1. 重量と長さのバランス

🎯 長時間使用時の疲労を軽減するためのポイント

ブームポールを選ぶ際、重量と長さのバランス は非常に重要です。

軽いポールは長時間の使用でも疲れにくい
長いポールは広範囲をカバーできるが、重くなりがち

ポールの長さが長すぎると、腕への負担が大きくなり、安定した収録が難しくなる ため、撮影環境に応じた適切な長さを選ぶことが重要です。

📌 収録環境に応じた長さの目安

用途おすすめの長さ
インタビュー・Vlog撮影1.5m ~ 2.5m
ドラマ・映画・CM撮影3m ~ 4m
大規模なロケ・ドキュメンタリー撮影5m ~ 6m

💡 ポイント

  • 屋内撮影では短め(2~3m) の方が扱いやすい
  • 広いロケ現場では長め(4~6m) のポールが活躍

3-2. ケーブルの有無(内蔵型 vs 外付け型)

ブームポールには、「内蔵型(ケーブルイン)」と「外付け型」 の2タイプがあります。

📌 内蔵型のメリット

ケーブルがポール内部に収納されているため、取り回しがスムーズ
撮影時にケーブルが絡まる心配がない
見た目がスッキリし、プロ仕様の印象

⚠️ デメリット

  • ケーブルが断線した際に交換が難しい
  • 内部ケーブルの種類が限られる(XLR端子固定が多い)

📌 外付け型のメリット

好きなケーブルを使用でき、カスタマイズが可能
ケーブルが断線しても簡単に交換できる
オーディオインターフェースやレコーダーとの組み合わせが自由

⚠️ デメリット

  • ケーブルが外に出ているため、絡まりやすい
  • 動きが多い撮影では、ケーブルが邪魔になることがある

どちらを選ぶべき?

  • 固定のセットアップで使うなら「内蔵型」
  • カスタマイズ性やメンテナンスを重視するなら「外付け型」

3-3. 伸縮機構の違い(クランプ式 vs ネジ式)

ブームポールの長さを調整するための固定方式は、ほぼすべてのモデルで「ネジ式(スクリューロック)」が採用されています。
しかし、メーカーやモデルによってネジの構造や使い勝手に違いがあります。

基本的なネジ式(スクリューロック)の特徴

  • 各セクションを回して固定する方式
  • 確実に固定でき、撮影中のブレが少ない
  • 伸縮時に少し時間がかかるが、その分安定性が高い

📌 メーカーによる違い

メーカー特徴
K-Tek軽い力で固定でき、スムーズな伸縮が可能
Ambientしっかりとしたロック感があり、強い固定力が特徴
VDBクォーターターンロック(1/4回転で固定)を採用し、素早い調整が可能
Cavision二重同心ロッキングカラーを採用し、各セクションを精密に固定できる

💡 選び方のポイント

  • 素早く調整したいなら「クォーターターンロック(VDBなど)」
  • しっかり固定して安定性を重視するなら「AmbientやCavisionなど」
  • 操作性とスムーズさを求めるなら「K-Tekなど」

メーカーごとに微妙な違いがあるため、実際に試せる場合は試してみるのがおすすめです!


3-4. 価格とコストパフォーマンス

ブームポールは価格帯によって**「エントリーモデル」「ミドルレンジ」「プロ仕様」** に分かれます。

📌 初心者向けのエントリーモデル(1万円前後)

※残念ながら当店では取り扱いがありません!!

🔹 アルミ製が多く、短時間の使用に向いている
🔹 比較的短め(1.5m~3m)のモデルが主流
🔹 ケーブルは外付け型が多い

おすすめの用途
✅ Vlog撮影やYouTube向けの軽めの使用
✅ インタビュー撮影の入門用


📌 コストパフォーマンス重視のミドルレンジ(3万円~8万円)

🔹 カーボンファイバー製が増え、軽量で扱いやすい
🔹 長時間の撮影でも疲れにくい
🔹 ケーブル内蔵型のモデルも選択肢に入る

おすすめの用途
✅ 映画・ドラマの撮影に挑戦する人
✅ プロ仕様の機材を使いたいが、コストも考慮したい人


📌 プロ仕様のハイエンドモデル(9万円以上)

🔹 高品質なカーボンファイバーやグラファイト製で超軽量
🔹 5m以上の長さでもバランスが良く、操作性が抜群
🔹 ネジ式 or クランプ式の精度が高く、安定した操作が可能

おすすめの用途
映画・ドラマ・CMなど本格的な映像制作
長時間の使用が求められるプロの現場

予算別のおすすめポイント💡

  • 1万円前後 → 短時間の撮影やVlog向け(当店では取り扱っていません)
  • 3万円~8万円 → バランスが良く、プロ仕様に近い
  • 9万円以上 → 本格的な映像制作向け

3章まとめ

重量と長さのバランスが重要!(長時間の撮影なら軽量なカーボンファイバー製がおすすめ)
ケーブルは「内蔵型」か「外付け型」か、取り回しやメンテナンス性を考慮して選ぶ
伸縮機構は基本的に「ネジ式(スクリューロック)」を採用、メーカーごとの違いもチェック
価格帯によって材質や機能が異なるため、使用環境に適したモデルを選ぶことが大切


4. おすすめのブームポール(2025年最新)

ブームポールは、用途や予算に応じてさまざまなモデルが存在します。
ここでは、エントリーモデル(初心者向け)ミドルレンジモデル(コストパフォーマンス重視)プロフェッショナルモデル(高品質・高耐久) の3つのカテゴリーに分けて、2025年最新のおすすめブームポールをご紹介します。


4-1. エントリーモデル(初心者向け)約1万円前後

※残念ながら当店では取り扱いがありません。
 Amazonでは多数揃っています。

4-2. ミドルレンジモデル(コストパフォーマンス重視)3万円~8万円

Cavision SGP525F

特徴:

  • 材質: ミックスファイバー製
  • 長さ: 0.69m〜2.5mまで伸縮可能
  • 重量: 約550g
  • セクション数: 5段階
  • 伸縮機構: ネジ式(スクリューロック、ダブルロッキングカラー)
  • ケーブル: 外付け型(内部配線不可)

おすすめポイント: CavisionのSGP525Fは、軽量で扱いやすいミックスファイバー製のブームポール です。
コンパクトながらしっかりとした剛性を持ち、長時間の使用でも疲れにくい設計になっています。
各セクションで正確な位置決めが可能な ダブルロッキングカラーを採用し、確実な固定ができるネジ式伸縮機構になっています。
コストを抑えながらも、信頼性の高いブームポールを求める方に最適なハイコストパフォーマンスモデル です。
インタビューや小規模な映像制作、ポッドキャスト収録など、幅広いシーンで活躍します。

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K-Tek KE-89CC Avalon Aluminum Boompole

特徴:

  • 材質: アルミニウム製
  • 長さ: 0.74m〜2.18mまで伸縮可能
  • 重量: 約624g
  • セクション数: 4段階
  • 伸縮機構: ネジ式(スクリューロック)
  • ケーブル: 内蔵型(コイルケーブル、3ピンXLRストレート)

おすすめポイント: K-TekのKE-89CCは、コストパフォーマンスに優れたアルミ製ブームポール で、プロの音声オペレーターからも信頼される一品です。
Avalonシリーズ独自の滑り止め付きロック機構 により、素早いセッティングと確実な固定が可能。
内蔵型のXLRケーブルにより、ケーブルの取り回しがスッキリし、現場でのセッティングがスムーズに行えます。
価格を抑えながらも、プロ仕様の機能性を備えたエントリーモデルとして最適なブームポール です。
映画・テレビ制作、インタビュー撮影、ポッドキャスト収録など、さまざまな用途に対応できます。

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4-3. プロフェッショナルモデル(高品質・高耐久)9万円以上

VDB M-QT

特徴:

  • 材質: カーボンファイバー製
  • 長さ: 0.6m〜2.66mまで伸縮可能
  • 重量: 約430g
  • セクション数: 6段階
  • 伸縮機構: クォーターターンロック(1/4回転で固定・解除)
  • ケーブル: 内蔵可能(別売りの専用XLRコネクター付きカールコードケーブル「VDB M-CA」を使用)

おすすめポイント: VDBのM-QTは、プロフェッショナル向けの高品質ブームポールです。
カーボンファイバー製で非常に軽量かつ堅牢で、長時間の撮影でも疲労を最小限に抑えます。
クォーターターンロック機構により、1/4回転で素早く固定&解除ができ、現場での素早い調整が求められる現場で重宝します。
収納時のコンパクトさと軽量設計により、特にドキュメンタリー撮影やロケでの機動性を求めるオペレーターに最適なブームポール です。

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Ambient Recording QP5130

特徴:

  • 材質: カーボンファイバー製
  • 長さ: 1.34m〜5.32mまで伸縮可能
  • 重量: 約 950g
  • 伸縮機構: クォーターターンロック(1/4回転で固定・解除)
  • ケーブル: 外付け型(内蔵ケーブルは別売り・後付け可能)

おすすめポイント: Ambient RecordingのQP5130は、プロフェッショナル向けの高品質ブームポールです。
軽量なQXSシリーズと安定性のあるQPシリーズの両方の特長を兼ね備えた「Series 5」 モデルで、長時間の撮影でも負担を軽減しつつ、優れた操作性を発揮します。
クォーターターンロック機構 により、最短の動作で確実に固定&解除が可能
最大5.32mまで伸ばせるため、大規模な映画撮影、テレビ番組制作、フィールドレコーディングなど、プロの現場で求められる高性能と使いやすさを兼ね備えた一本 です。

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4章まとめ

ブームポールは、撮影や録音の現場で音声のクオリティを左右する重要な機材です。
コストパフォーマンスを重視する方は・Cavision SGP525F、・K-Tek KE-89CC、プロフェッショナルな現場での使用を考えている方は・VDB M-QT、・Ambient Recording QP5130を検討してみてください。
各モデルの特徴を理解し、用途や予算に合わせて最適なブームポールを選びましょう。


5. ブームポールの使い方とメンテナンス

ブームポールを適切に扱うことで、収録の質を向上させ、長期間にわたって機材を良好な状態に保つことができます。
このセクションでは、「正しい持ち方とポジショニング」「メンテナンスと保管方法」 について詳しく解説します。


5-1. 正しい持ち方とポジショニング

🎯 腕の負担を減らす持ち方のコツ

ブームポールを長時間持ち続けると、腕や肩に大きな負担がかかります。
負担を軽減しながら安定した収録を行うためには、以下のポイントを意識しましょう。

両手でしっかり支える
 片手だけで持つのではなく、両手でバランスよく支える ことで疲労を軽減できます。
脇を締めて安定させる
 肩の高さでポールを持つと疲れやすくなるため、脇を締めて体に近い位置で支える のがポイントです。
左右の手を適切に配置する
 片手をグリップ部分、もう一方の手をポールの中央付近に置くことで、バランスが取りやすく、スムーズに動かせる ようになります。
ポールを前後に動かして負担を分散
 長時間の撮影では、定期的にポールの位置を少し前後に動かし、負担を分散させるのも効果的です。


🎬 撮影現場での動き方(カメラの邪魔にならない位置取り)

ブームポールを適切に配置することで、カメラのフレームに映り込むのを防ぎながら、最適な音声収録を行う ことができます。

📌 基本的なポジショニング

  • 頭上からマイクを向けるのが基本(セリフや音をクリアに収録できる)
  • できるだけカメラのフレーム外に配置する(映像にマイクが映らないようにする)
  • 影や照明の影響を考慮してポジショニングを調整(不自然な影が出ないように注意)

例えば…

  • 映画撮影では、俳優の頭上ギリギリにブームポールを配置し、マイクを口元に向ける。
  • インタビューでは、カメラの画角を確認しながら、できるだけ近くでマイクを配置する。

💡 ポイント
録音対象の方向を意識し、マイクの指向性を最大限に活かす
カメラマンや照明スタッフと連携して、最適な位置を調整する
腕の疲労を防ぐため、こまめに姿勢を変えながら撮影を続ける


5-2. メンテナンスと保管方法

🔧 伸縮部分の掃除と潤滑剤の使用

ブームポールの伸縮部分は、砂やホコリが入り込むとスムーズに動かなくなることがあります。
定期的にメンテナンスを行い、長く快適に使用できるようにしましょう。

基本的な掃除方法

  1. 伸縮部分を分解する(メーカーの仕様を確認して分解可能な場合のみ)
  2. 柔らかい布やブロワー、柔らかめのブラシで汚れを拭き取る(ホコリや砂を除去)
  3. 必要に応じて潤滑剤を使用する(メーカー指定の潤滑剤を軽く塗布)
  4. しっかり乾燥させてから組み立て直す

📌 注意点

  • シリコンスプレーやグリスを使いすぎない(滑りすぎると固定しにくくなる)
  • 水洗いは避ける(内部に水が入り込むとサビや故障の原因になる)

🔌 ケーブルの取り扱い注意点

ケーブルの扱いを間違えると、断線や接触不良の原因 になります。
特に内蔵型のブームポールを使用している場合、ケーブルの交換に手間がかかることが多いため慎重に扱うことが大切 です。

ケーブルの基本的なメンテナンス

  • 使用後は 優しく巻き取る(無理に折り曲げない)
  • コネクター部分のホコリや汚れを定期的に清掃する
  • 極端な温度変化を避ける(高温や湿気の多い場所での保管はNG)
  • ケーブルが絡まらないように整理する(結束バンドや専用ケースを活用)

💡 ポイント

  • 内蔵型ケーブルは、ポールを急激に伸縮しないようにする(断線防止)
  • 外付けケーブルは、動きながらの撮影時に引っかからないように配置する

5章まとめ

持ち方のポイント → 両手で支え、脇を締めて安定させる
撮影現場での動き方 → カメラのフレーム外に配置し、最適なポジショニングを取る
メンテナンス方法 → 伸縮部分の清掃・潤滑、ケーブルの取り扱いを慎重に行う
保管の注意点 → ホコリや湿気を防ぎ、ケーブルの断線を防ぐ工夫をする

ブームポールは、適切に扱い、メンテナンスを怠らなければ、長く使える大切な機材です。
日々のケアをしっかり行い、最高の音声収録を実現しましょう!


まとめ

この記事では、ブームポールの基本構造や用途、選び方、使い方、メンテナンス方法について詳しく解説しました。
最後に、重要なポイントをおさらいしましょう。


📌 ブームポールの基本構造と用途のおさらい

  • ブームポールは、音声をクリアに収録するための必須アイテム
  • 映画・ドラマ・インタビュー・ライブ配信・環境音収録など、多様な用途で活躍
  • 素材や長さ、伸縮機構、ケーブルの有無など、用途に応じたモデルを選ぶことが大切

🎯 目的に合った選び方のポイント

長時間の撮影なら軽量なカーボンファイバー製が最適、アルミ製はコスト重視の選択肢
ネジ式(スクリューロック)が主流、メーカーごとの違いも考慮して選ぶ
内蔵型ケーブルは配線がスッキリ、外付け型は交換やメンテナンスがしやすい
初心者コストパフォーマンスを重視しつつ、耐久性操作性にも優れたモデルを選ぶのがおすすめ


🛠 メンテナンスを怠らず長く使うコツ

🔹 伸縮部分は定期的に掃除し、適度に潤滑剤を使用する
🔹 ケーブルは無理に折り曲げたり、強く引っ張ったりしない
🔹 湿気やホコリを避け、適切な環境で保管する
🔹 使用後は伸縮機構やネジをチェックし、トラブルを未然に防ぐ

ブームポールは、適切に扱えば長期間にわたって信頼できる機材として活躍します。


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ブームポールは、映像制作や音声収録の質を大きく左右する重要な機材です。
適切なモデルを選び、正しく使用し、しっかりメンテナンスすることで、長く活躍させることができます。

この記事が、あなたのブームポール選びの参考になれば幸いです!

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