失敗しないペリカンケース ウレタンフォーム カットマニュアル【未経験の初心者でも安心】

ペリカンケース ウレタンフォーム Pelican ペリカンケース
ペリカンケース ウレタンフォーム

ペリカンケースではウレタンフォーム付が標準仕様のようになっています。

ウレタンフォームを機材にあわせてカットすることで、保護性能を高めることができます。

ただ、機材に合わせてウレタンをカットするだけでも、初めての人には不安がつきもの。

簡単に「機材にあわせてカット」って言われるけど、うまくできるかどうか不安だなぁ?

もし失敗したらどうしよう?

そこで、私が実際にカメラレンズ用にカットした手順をご紹介していきます。

ご自身でカットされる際の参考になるかと思いますので、ぜひ最後まで見ていってください。

ペリカンケース ウレタンフォームセット
ペリカンケース ウレタンフォームセット

ペリカンケース ウレタンフォームの特徴

ペリカンケースのウレタンフォームは、大まかに3種類のもので1セットとなっています。

蓋裏用本体用底用の3種類です。

3種類でも、品番によって枚数が変わります。

例えば、1430は、蓋裏1枚 本体用3枚 底用1枚の計5枚、1450は各1枚ずつの計3枚

枚数は違えど、このような構成になっています。

本体用ウレタンフォームには、収納するモノに合わせてカットしやすいように、碁盤目状に切り込みが入っています。(品番により一部切り込みがないフォームもあります)

ウレタンフォームカットに対する不安

ウレタンフォームをカットすれば、機材保護性が高まるとはわかっていても、うまくカットができるかどうか、最初は不安に思います。

どうやって加工したらいいんだろう。

なにか工具が必要なのかな?

上手くカットするコツは?

今回は、まだウレタンカットをしたことがない方、また、うまく切れなかったという方のために、実際にやっている過程を紹介いたします。

あくまでも個人的なやり方ですが、カットするひとつの方法として順を追って説明していきます。

実際にやってみました!

今回、収納する機材として、Canon キヤノン 望遠レンズ EF70-200 L F4 IS USM を持ってきました。

この機材をしっかりと保護するウレタンフォームを作っていきます。

用意するもの
  • 収納予定機材
  • ウレタンフォーム
  • つまようじ(適宜)
5つの手順
  1. ウレタンフォームの上に機材を仮載せ
  2. カットする部分につまようじでマーキング
  3. マーキングを目印に実際にカット
  4. 機材を仮入れしてサイズを微調整
  5. 完成

さあ、実際にやっていきましょう!

1.ウレタンフォームの上に機材を仮載せ

まず、加工前のウレタンフォームの上に、機材を置いてみます。

どのあたりがバランスよくなるかな~、と考えながら転がして動かしてみます。

上下左右を保護できるよう、ある程度の余裕をもって仮置きしたら、その場所にマーキングをしていきましょう。

2.カットする部分につまようじでマーキング

マーキングするために登場するのが、つまようじ。

ご家庭にある、普通のつまようじです。

機材位置の目印として使います。

(もちろん、つまようじでなくても構いません)

まず、基準となる1か所にさしてみます。

このとき注意することは、つまようじを切れ目が縦横交差するところに置く、ということ。

切れ目に差し込むだけですので、難しいことはありません。

ここを基準にウレタンカットを行いますので、縦横ラインが交差するところに置いてください。

あわせて、機材とウレタンの厚みも比べておきましょう。

機材のほうが厚いため、ウレタンフォームの深さは、下までくり抜くことにしましょう。

3.マーキングを目印に実際にカット

次に、機材をウレタンフォームの上部に戻し、目安となる機材サイズ4点につまようじをさしていきます。

レンズは、おおまかには長方形として考えますので、レンズの大きさにあわせて、縦横ライン上につまようじを置いていきます。

この4点を基準に、実際にカットしていくのですが、ここでカットするときのポイントがあります。

それは、つまようじ4点の内側をくり抜いていくこと。

4点に沿ったラインではなくて、ひとつ内側のラインを切り抜いていくこと、です。

機材ラインよりも、縦横ひとマス内側をカットしていきます。

特に工具などはいりません。

切れ込みに沿ったカットであれば、手だけで大丈夫

切れ込みを両方に広げると、比較的かんたんに裂けていきます。

カッターナイフを使ってもいいのでしょうが、手だけでも十分きれいにくり抜くことができます。

ひとマスずつ内側を切っていることがおわかりでしょうか?

最初は、機材サイズより小さめに穴をあけていくことが大事です。

4.機材を仮入れしてサイズを微調整

この状態で、レンズを上に置いてみます。

小さめに切っているため、レンズは上に乗った形になります。

ここから押し込んで収納してみるんですが、クッション性があるとはいえ、このスペースでは難しそうです。

少し小さすぎましたね。

ここから、少しずつ広げていって調整します。

バランスを見ながら、切っていく部分を決めましょう。

今回でいうと、ウレタンフォームを上からみた状態で、下方向にひとマス広げていきたいと思います。

このラインで一直線に最後まで切り離すと↓

こうなります。

下方向に広がったのがわかりますか?

ではこの上にレンズを置いてみます。

上から見た状態ではわかりづらいですが、もう少しで入りそうな感じになりました。

少し上から押しこんでみます。

まずレンズの接点側をねじ込んでみます。

こちらは細いほうなので、少し押し込むだけで、そう無理なく入りました。

次に、幅の広い、レンズ前玉のほうです。

こちらは、少しグッと押し込むと入りました。

ウレタンのふくらみを見ていただいたら、少し広がっているのがわかると思います。

少し押さえつけるくらいで入れることができるとわかりましたので、幅はこれでOKです。

まだ、長さが少し短いので、レンズ全体を収納することができません。

今度はこちらを広げていきましょう。

これもバランスを見て、どちらかにひとマス広げていきます

ん~、どっちに広げようかな?

お好みのほうでいいかと思いますが、今回は、前玉のほうをひとマス広げることにします。

切り取り終わったのがこちら↓

この上にレンズをそっと置いてみます。

なにもしなくても、少し入りかけています。

でも、力を加えなければ、入りこむことはありません。

機材収納には、このくらいのサイズが一番いいと思います。

少し上から押し込んで、収納してみました。

こんな感じですね。

あとは、つまようじを取ってケースに戻すだけです。

上下左右のふくらみは、ケースに入れた際に、ウレタンのクッションが吸収してくれます。

これで完了です。

まとめ

いかがでしたか? ウレタンカットのイメージはわきましたか?

ウレタンフォームに入っているラインに沿って切り取る場合、工具などは特に必要ありません。

カッターナイフで切ってもいいかもしれませんが、上から下までまっすぐ刃を入れて切り進まなければ、切り取り面がデコボコになってしまいます。

今回のレンズのように、長方形だけのカットだけでは終わらない形状があるかと思います。

その場合でも、直線状のカットで対応できるようでしたら、事前に入っている切れ込みに沿って、形状を合わせていくほうが、きれいになるかと思います。

ひとつのやり方として参考にしていただけましたら幸いです。

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