ペリカンケースのディバイダーにトレックパックディバイダーというものがあります。
以前からあるパッド入りディバイダーとは違い、硬いパネルフレームを自分でカットして組み立てるものです。
特に、パッド入りディバイダーの設定がない、1450より小さいプロテクターケースなどをお使いの方には、ケース内を分割する有力な選択肢となります。
そこで今回はトレックパックディバイダーキットを解説します。
ぜひ最後まで読んで、ペリカンケース用トレックパックディバイダーを検討していただければと思います。
ペリカンケース用TrekPakディバイダーキットとは
防水・防塵・耐衝撃性の高いハードケースとして有名なペリカンケース。
TrekPakディバイダーは、その内部を仕切るためのひとつのアイテムになります。
水分やほこりなどを嫌う繊細な商品・製品などを、保管・輸送する際にはペリカンケースは非常に重宝されます。
あとは中に、何をどうやって収納するかが問題。
定番はブロック状に切れ込みがはいったウレタンフォームを使うこと。
中に収納するモノに合わせてくり抜いていき使用します。
ただ、このウレタンフォームの問題点は、一度くり抜いたら、その後の変更が難しいところにあります。
あらたにウレタンフォームを買い直し、あらためて機材にあわせてくり抜く必要があります。
もう一つは、パッド入りディバイダーを使うこと。
クッション材の入った仕切板をマジックテープで固定し、機材にあわせてスペースを変えていきます。
こちらは機材変更でも柔軟に対応できるため、持ち出す機材が頻繁に変わる場合にはとても便利です。
パッド入りディバイダーのクッション性などは非常に魅力があるのですが、そのクッションのおかげで使えるスペースが少し狭くなってしまいます。
その点を解決するひとつの選択肢が、今回のTrekPakディバイダーキットということになります。
厚さ約1.1cmの硬質パネルを好みのサイズにカットし、U字の金属ピンでパネル同士を固定してスペースを作っていきます。
直線の組み合わせとなるので、パッド入りディバイダーに比べると柔軟性には劣りますが、ピンでとめる位置を変えることでスペースの大きさの変更ができます。
追加のパネルもありますので、必要の際は新たに買い足すこともできます。
TrekPakディバイダーキットをカットする方法
TrekPakディバイダーキットは、5種類のアイテムで構成されています。(品番によって多少異なります)
①ふた裏用の波型リッドフォーム
②トレックパックシステム(硬質パネルの仕切板)
③トレックパックウォールフォーム(ケース内側に沿って一周する硬質パネル)
④底部用ウレタンフォーム
⑤付属品セット(U字ピン、専用カッター、赤い引き手)
カットする必要があるのは②トレックパックシステムのみです。
付属している専用カッターで、切りたいところでまっすぐにカットしていきます。
硬質パネルの構成は、ダンボールの断面のように、穴がたくさんある形状になっています。
専用カッターを、切りたい任意の穴にガイドを差し込み、まっすぐ引っ張って切っていきます。
上下にある2枚の刃で、パネルを挟み込みながら切っていく仕組みです。
思ったよりも簡単に切れるかと思いますので、あまり不安になることはないです。
最後に、切ったパネルを③トレックパックウォールフォームと、U字型のピンで固定して完了になります。
U字型のピンには、構成を変えたい時に外しやすいように、赤い引き手を通しておいてください。
これもただ通すだけですので、なにも難しくありません。
TrekPakディバイダーキットはどんな時にふさわしいのか
トレックパックディバイダーの利点は、ケースのスペースを有効活用できること。
できるだけ小さいサイズのケースで、しっかりとスペース分けをしたうえで、収納力も最大限に活かしたい場合には、このTrekPakディバイダーが適していると言えます。
パッド入りディバイダーはクッション性には優れていますが、スペースを有効にできているとはなかなか言い切れません。
衝撃に繊細な機材などの収納には、パッド入りディバイダーがいいかと思いますが、そこまで厳密に必要ない場合は、TrekPakディバイダーが使いやすいでしょうね。
持ち出す荷物は小さいに越したことはありません。
いかにたくさんの機材を、より小さなケースで持ち出すことができるかを追求するには、TrekPakディバイダーを検討してください。
ウレタンフォームやディバイダーの違いを詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にされてください。
トレックパックディバイダー関連のよくある質問
質問①:トレックパックディバイダーとは?その特徴は?
ケース内を硬質パネルで仕切る方法です。硬質パネルは薄いので、ケース内スペースを有効活用することができます。
質問②:パッド入りディバイダーとの比較は?
パッド入りディバイダーは、クッション性が高いんですが、その厚みでケース内の収納力が落ちます。
トレックパックディバイダーは、ケース内スペースを広く使うことができますが、クッション性は少し劣ります。
質問③:トレックパックディバイダーはどうやって組み立てたらいいの?
ディバイダーの板を専用カッターでお好みのサイズに切っていきます。
その後、切ったディバイダーをU字型ピンではめ込んでいくだけです。
質問④:プレカットされているトレックパックディバイダーはある?
ありません。
質問⑤:カットをお願いすることはできる?
お受けしておりません。組立時にアドバイスはいたしますのでお気軽におっしゃってください。
質問⑥:内部の仕切り板部分だけを買い足すことはできる?
できます。硬質ディバイダーのみでも購入できます。
質問⑦:トレックパックディバイダーが必要な人って?
できるだけ小さいサイズのケースで、数多く機材を持ち出したい人向けです。
また、1450よりも小さいケースを仕切りたい場合もこちらになります。(パッド入りディバイダーは1450より大きいケース用しか設定がない)
まとめ
トレックパックディバイダーは、ケース内スペースを有効活用しながら、かつスペースを区切るためのオプションです。
従来からあるパッド入りディバイダーよりクッション性は低いものの、薄い造りの硬質パネルを組み合わせることで、ケースのスペースを有効活用でき、より多くの機材を収納することができるようになっています。
専用のカッターが付属しているので、カットにかかる手間も最小限。
ガイドにあわせてまっすぐ引っ張るだけで失敗なくカットすることができます。
ディバイダーは簡単に移動させることができ、スペース変更にもすぐに対応できます。
追加ディバイダーも別途購入することができるので、もっと細かく分けたい、や、全く違う構成にしたいなどにも対応できます。
パッド入りディバイダーは、1450より大きいサイズのペリカンケースにしか設定されていませんでしたが、トレックパックディバイダーは1120からランナップされています。
小さいケースでも内部を区切りたいときには、このトレックパックディバイダーが利用できますね。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
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