【ペリカンケースとストームケース】同じペリカンなのに、なんでブランドが違うの?

ペリカンケース・ストームケース比較 Pelican ペリカンケース
ペリカンケース・ストームケース比較

ペリカンケース(プロテクターケース)とペリカンストームケース

同じペリカンという名の付く2つのハードケース。

なぜ違う名前で展開してるのでしょうか。

(Airケースも出ていますが、また別記事で。)

ペリカンケース と ペリカンストームケースの違い

ペリカンケースは、防水性、防塵性、耐衝撃性などの機能性を持つハードケースです。

ハードケースでは一番認知度が高いのではないでしょうか。

用途はさまざまで、カメラ、レンズなどの精密機器の保護、保管、持ち運びなどや、携帯やスマホ、ノートパソコン収納ケース、ダイビングショップなどでは、水濡れしてはいけないものなどを、ペリカンケースに入れていたりします。

いろんな種類の、機材・機器と呼ばれるものを収納されることによく使われていますね。

最近では、災害対策用としても重宝されています。

相次いで襲ってきた大型台風、南海トラフなど危険性が叫び続けられている大地震&津波、局地的に襲うゲリラ豪雨&洪水などへの対策として、防水性、耐衝撃性の高いペリカンケースの人気が高まってきています。

ハードケースといえばペリカンケースといわれるくらい代表的なメーカーが、ペリカンという会社になります。

ペリカンケースのメインは、プロテクターケースシリーズ。

一般的にペリカンケースというとこのシリーズになります。

大きさもさまざまで、マイクロケースと呼ばれる、携帯が入るくらいのサイズから一人では到底持ち運ぶことのできない、ハンドルが両サイドについた大型ケースまで細かく分かれています。

カラーもたくさん展開しているのも特徴で、小さいサイズのケースを中心に、黒、デザートタン、グリーンのほか、イエロー、オレンジ、シルバー、ブルーなど色も豊富です。

ペリカンケースが欲しいと思われると、このプロテクターシリーズを買われると、まず間違いないでしょう。

そこで気になってくるのが、ペリカンストームケースです。

ペリカンケースと同じようなハードケースでサイズもあまり変わらない。

どうして、このような商品展開になっているのか不思議に思われている方もいらっしゃると思いますが、これは、いわゆる、企業M&Aによるブランド買収にともなうライナップの増加なのです。

以前、ペリカンケースのライバルでハーディッグという会社がありました。

この会社も長年、同じようなハードケースを製造していたのですが、2009年にペリカン社がハーディッグ社を買収したのです。

このとき、ハーディッグ社が展開していたハードケースのブランドがストームケースというものでした。

同じハードケースとはいえ、特徴が異なるため、そのまま継続して展開していくことになったと思われます。

特徴の中で一番の違いは、ラッチの形状です。

ペリカンケースの場合、ふたを閉めるとき、かなりの力でラッチを押し込む必要があります。

擬音語で表すと、”ガッチャン”と、しっかりと閉まっているなぁ、という実感は持てます。

対して、ストームケースのラッチは力があまり要りません。

閉めるときは、”パチン”

開けるときは、”ポチ、スッ”

特に非力な女性などにとっては、ストームケースはかなりありがたいと思います。

ケース自体も、比較的軽く作られているようですし、持ち運びも楽です。

ペリカンケースが新たに展開しているAirシリーズは、軽量ということに重きを置いているので、軽さを重視されているのであればAirシリーズが第一候補として検討されるのをオススメします。

性能の違いはどんなところに?

商品展開の成り立ちやラッチの形状などの細かな仕様の違いはわかりましたが、肝心要のハードケース本体の性能の違いはどんなところにあるんでしょう?

数値的なものを中心に比較検討してみましたが、普段の生活環境内での使用として考えると、どちらでも十分すぎる性能を持っていると思われます。

商品名適応温度防塵・防水クリアしている各種テスト
プロテクターケース-40 ~ 99 ℃IP67STANAG 4280/Def Stan 81-41
ストームケース-29 ~ 60 ℃MIL-STD-810F、FED-STD-101C

ペリカン プロテクターケース

適応温度 -40 ~ 99 ℃

防塵・防水性能テスト IP67

振動・温度・衝撃テスト STANAG 4280/Def Stan 81-41

ストームケース

適応温度 -29 ~ 60 ℃

環境耐性テスト MIL-STD-810F

梱包能力テスト FED-STD-101C

受けている性能試験が違うため、単純な比較はできませんが、過酷な環境でも耐えられるのは、プロテクターケースに軍配が上がるようです。

比べることのできる、適応温度だけ見てもストームケースを圧倒しています。

ただ、ストームケースのほうも、通常の生活を送るうえでは全く問題ありませんので、そのあたりは冷静に考えて判断していただきたいです。

適している用途はあるのか?

特別な用途というのはありません。

お好きに使っていいかと思います。

ただ、内部インナーに、カメラレンズなどを収納するのに使いやすい、ディバイダーセットが入っている場合は、カメラやレンズなどを保護されるためにお使いいただいていいのかと思います。

ウレタンフォームを切るのが難しいと思っている方も多数いらっしゃるようですが、そんなに難しくはないと思います。

こちらでは、ウレタンフォームの切り方について解説していますのでご興味お持ちでしたらご覧ください。

ペリカンプロテクターケースとストームケースでは、若干サイズが異なります。

同じように見える商品でも、品番ごとに並べてみると、微妙に長かったり、短かったり、深かったり、浅かったりと全く同じサイズというものはありません。

お使いになられる機材等のサイズに合わせて検討いただけたらと思います。

迷った時の選ぶ基準は?

迷った時には、どっちが好きか嫌いか、また、使い勝手が良さそうなのはどちらか、ということで決めるのが一番いいかと思います。

ラッチの部分に重きを置くのであれば、開閉時にあまり力を使いたくない場合はストームケース

しっかりと閉まった安心感を求めたいならペリカンプロテクターケースでいいと思います。

あわせて考慮すべき点は、アクセサリー類の豊富さ購入のしやすさです。

ペリカンケースは、内部インナーが重要な役割を果たします。

ウレタンフォームやディバイダーで機材を保護するのですが、交換用のアクセサリー類が手に入りやすいのはプロテクターケースのほうです。

市場に多く出回っているのは、圧倒的にプロテクターケースですので、アクセサリーの豊富さ、手に入りやすさもプロテクターケースのほうに軍配が上がります。

そのあたりも考慮してお選びいただければと思います。

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