ズームフィックスでは、撮影用品・機材などを中心に、商品の輸入販売を行っています。
インターネットでの販売の際には、実際の商品を手に取ってもらって説明することができません。
商品の購入を検討していただく際には、事前に商品の説明をすることが大切だと思っています。
いろいろなところから検索することもできるかと思いますが、当店で扱っている商品に関する質問をいただくことも多いです。
そこで今回は次の商品を解説します。
・ペリカンケース タイプ別内部仕切り方法を解説
・どういうときにどのタイプを選べばよいのか
ぜひ最後まで読んで、ペリカンケース購入検討の際に参考にしていただければと思います。
ペリカンケースの活用方法
外に持ち出したいけど、水やほこりなどに弱く・繊細なモノは多数あります。
特にカメラやレンズなどの精密機械製品やパソコン・タブレットなどの電気機器などは、できるだけ避けたいものです。
場合によっては、機械工具や化学製品、化粧品なども当てはまるんではないでしょうか。
ペリカンケースは、水分やほこりなどを嫌うこれらの商品・製品などを、保管・輸送する際に非常に役に立つハードケースになります。
同じような種類のハードケースを作っているメーカーはいくつかあるのですが、そのなかでもペリカンケースはトップブランド。
防水性・防塵性とあわせて耐衝撃性についても信頼性抜群。
自動的に圧力調節を行うバージバルブにより、気圧の変化にも対応できるため、陸・海・空、すべての条件下で収納製品を保護してくれます。
ペリカンケースはいろんな場面で活用することができます。
ペリカンケースの種類(内部構成)
あぁ、ペリカンケース良さそうだなぁ、となったときに、いくつかの種類があることに気付くと思います。
ケースのみ、ウレタンフォーム付き、ディバイダー付きなど。
どんなときにどのタイプがいいのか、判断に迷うことがあるかもしれません。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを上げながら、どんなときにどのタイプがあっているのかを考えてみたいと思います。
・ケースのみ
ペリカンケースのNFタイプとも言われるケースです。
外側のケースのみで、中は空間があるだけ。
ケースには、Oリング(防水パッキン)がついているので、防水性は問題ありません。
収納できるモノはいくつでも収納できますが、モノ同士がぶつからないように注意する必要があります。
それぞれをウレタン素材のクッションケースなど収納した上でケースに入れる、など、破損対策は必須です。
メリット:
価格が安く、入手しやすい
スペースを広く使うことができる
デメリット:
・ウレタンフォーム付き
ケースにあったウレタン素材のクッションフォームが付いているタイプです。
本体部分のウレタンフォームには、ブロック状に切れ込みが入っており、収納機材に合わせてカットして使います。(品番によっては切れ込みがないのもあります)
どこにどう配置するか、事前にシミュレーションした上でカットしてください。
カット方法については、別記事でまとめていますのでそちらを参考にしてください。
【失敗しないウレタンフォームカット!】ペリカンケースのウレタンフォームはどうやって切るの?カメラレンズ用に加工してみました!
メリット:
機材専用の緩衝材を作ることができる
クッション性が高い
デメリット:
・パッドディバイダー付き
特定の機材用ではなく、いろんな機材を入れ替えながら収納したい場合に便利なのが、このパッドディバイダー付きペリカンケースです。
本体部分のクッションボックスを、お好みのサイズにあわせて、マジックテープの付いたディバイダーで仕切っていきます。
取りつけ・取り外しが簡単ですので、持ち出す機材が頻繁に変わってしまう場合などにはとても便利です。
メリット:
収納機材にあわせてスペース変更がしやすい。
クッション性が高い(トレックパックディバイダーと比べて)
デメリット:
価格が高い
・トレックパックディバイダー付き
硬質パネルを好みのサイズにカットして内部を仕切るタイプのディバイダー。
パッド付ディバイダーと比べ、ディバイダーの厚みが薄いので、スペースを有効活用することができます。
パネル同士はU字型ピンで固定でき、スペース構成を変更したい場合でも簡単にできます。
メリット:
収納機材にあわせてスペース変更がしやすい
スペースの有効活用ができる(パッドディバイダーと比べて)
デメリット:
内部を仕切る方法のまとめ
ペリカンケースに複数のモノを入れたい場合、内部を仕切る方法は4つあります。
① モノを個別に、別途用意したクッションケースなどに収納してからケースに入れる。(ケースのみ)
② ウレタンフォームを、モノに沿ってカットして収納する。(ウレタンフォーム)
③ モノに合わせて、パッド付ディバイダーで仕切り、そこに収納する。(パッドディバイダー)
④ モノに合わせて、硬質パネルで仕切り、そこに収納する。(トレックパックディバイダー)
それぞれに一長一短がありますので、お好みにあわせてお選びください。
ペリカンケース関連のよくある質問
質問①:最初に購入する場合のおすすめは?
目的を絞ることが優先かと思います。
どのケースでもあとから対応は可能ですが、最初は、特定の機材を収納する、と決められたほうが選択やすいと思います。
サイズと収納方法を決めて、予算との兼ね合いで判断されてはいかがでしょうか
質問②:ウレタンフォームカットは簡単?
最初の構成イメージが大事になってきます。
機材をどう配置するか、ですね。
カット自体はそう難しくはありません。
事前準備さえできれば、あとはそれに合わせてカットしていくだけです。
コツは、最初は小さめにカットしていくこと。
その後、微調整して広げていけば、問題ないかと思います。
↓くわしくはこちらから
質問③:ウレタンカットをお願いすることはできる?
現在は受け付けておりません。
以前、お受けしていた時期もありましたが、イメージのすり合わせがうまくいかないことが続いたため中止しています。
現物でサイズを合わせながらカットしていくほうが間違いありませんので、がんばって自力でトライされてみてください。
質問④:防水性はどのくらい大丈夫?
ケースによって異なります。
プロテクターケースなどは、IP67をクリアしています。
IP67は電子機器などの防塵・防水性能を示す国際規格です。
この等級は以下の2つの要素で構成されています:
防塵性能 (第一特性数字: 6)
「6」は最高レベルの防塵性能を示しています。これは以下を意味します:
防水性能 (第二特性数字: 7)
「7」は高レベルの防水性能を示しています。具体的には:
質問⑤:Oリングの交換時期は?
交換時期について、公式に特にアナウンスはされていません。
一般的な基準としては
- Oリングが著しく変形しているとき
- Oリングが著しく変質(硬化、軟化、膨潤など)したとき
- Oリングの表面にキズやクラックが入ったとき
上記のような状態が見られたら交換することが推奨されています。
定期的に点検を行い、Oリングの状態を確認することが大切です。
防塵・防水性能を維持するために早めに交換することをお勧めします。
質問⑥:バージバルブって?なにか操作が必要?
バージバルブは、ケース内の気圧を、周りの環境にあわせて上下させるための調整弁です(味噌汁のフタが開かなくなるのを防ぐようなもの)。
特に何もする必要はありません。
以前は、気圧を同じにするためには、バルブを回転させる作業が必要でしたが、今では、空気は通すが水は通さない性質を持っている素材を使っているため、自然に気圧調整ができるようになっています。
もちろん、防水性も問題ありません。
と同時に、空気圧のバランスを保ちながら、水や埃がケース内に入るのを防ぎます。
このバージバルブは、ペリカンケースの優れた保護性能を支える重要な機能であり、陸・海・空のあらゆる条件下で安全な輸送や保管を可能にしています。
質問⑦:トレックパックディバイダーってカットは簡単?
専用カッターが付属しています。
切りたいサイズのラインで、そのカッターを滑らせるだけです。
詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にされてください。
ご不安であればアドバイスもさせていただきますので、お気軽にお声がけください。
まとめ:ペリカンケースは、長く使っていけるハードケース
ペリカンケースはひとつ持っておくだけで長く使うことができるハードケースです。
ケース自体は壊れにくく、交換できるアイテムも揃っています。
手持ちの機材が変わってもそれに合わせたアイテム(ウレタンフォームやディバイダーなど)を買い足すことで、長く使っていただけます。
ケース選びでなにかご質問やご不明点、不安に思っている点などかあればお気軽にご連絡いただければと思います。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
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