機材用ハードケースで有名なペリカンケース
機材を入れるとかなりの重量になるため、ローラーケースの人気も高いです。
機内に持ち込める最大サイズで、しっかりとしたつくりのペリカンケース 1510と、Airシリーズのなかで近いサイズのペリカンケース Air 1535を比べてみます。

機材用ハードケースメーカーのペリカンケース。
ハードケースとしての信頼は非常に高いですが、それゆえにケース自体の重量もあります。
重い機材を運ぶためには、その頑丈さも大事ですが、楽に移動できることも重要です。
手持ちだけでは限界がありますので、持ち運びをサポートするキャリーケースの需要は高いです。
ローラーキャスターの付いているケースとそのサイズをまとめるとともに、長年にわたり非常に高い人気を誇っている ペリカンケース 1510と、新しくラインナップされたAirシリーズの中で、1510にサイズが近い ペリカンケース Air 1535 を比べてみます。
ペリカンケースのローラー付きケース
ペリカンケースの中で、中型~大型のケースは、キャリーが付いているものが多くなります。
機材を収納して持ち運ぶため、一定サイズ以上は、手持ちハンドルだけではつらいです・・・
平らな道ではなるべくゴロゴロ引っ張って行きたいものです。
ペリカンケースで使われているローラーは、ステンレススチールベアリングを使用した、軽量でしっかりしたポリウレタンホイール。
通常は、左右1個ずつの合計2個のホイールですが、ペリカンケース 1650などの大型ケースになると、左右2個ずつの合計4個になります。
大型ケースは、自重だけで10kgを超えますので、ホイールにかかる負担も大きいのです。
ローラー付きケース一覧表
品番 | 内寸(cm) | 外寸(cm) | 重量(本体) | ローラー |
1440 | 43.4 x 19.1 x 40.6 | 50 x 30.5 x 45.7 | 6.6 kg | 2個 |
1510 | 50.2 x 27.9 x 19.3 | 55.9 x 35.1 x 22.9 | 5.4 kg | 2個 |
1560 | 50.6 x 38 x 22.9 | 56.1 x 45.5 x 26.5 | 7.7 kg | 2個 |
1610 | 55.3 x 42.4 x 27 | 63.1 x 50 x 30.2 | 8.8 kg | 2個 |
1620 | 54.6 x 41.7 x 31.9 | 62.9 x 49.7 x 35.3 | 9.6 kg | 2個 |
1630 | 70.4 x 53.3 x 39.4 | 79.5 x 61.5 x 44.4 | 14.1 kg | 4個 |
1650 | 72.6 x 44.5 x 27.1 | 80.2 x 52 x 31.6 | 10.9 kg | 4個 |
1660 | 71.6 x 49.9 x 44.8 | 80.2 x 58.4 x 49.5 | 15.5 kg | 4個 |
1670 | 71.4 x 41.9 x 23.3 | 78.8 x 49.3 x 28.4 | 10.4 kg | 4個 |
1690 | 76.5 x 63.8 x 39 | 84.9 x 72.1 x 44.8 | 15.4 kg | 4個 |
1700 | 90.8 x 34.3 x 13.3 | 96.8 x 40.6 x 15.5 | 7.3 kg | 2個 |
1720 | 106.7 x 34.3 x 13.3 | 112.7 x 40.6 x 15.5 | 7.6 kg | 2個 |
1730 | 86.4 x 61 x 31.8 | 95.3 x 68.9 x 36.5 | 13.6 kg | 2個 |
1740 | 104.1 x 32.8 x 30.8 | 112.2 x 40.9 x 35.6 | 10 kg | 2個 |
1750 | 128.3 x 34.3 x 13.3 | 134.6 x 40.6 x 15.5 | 10.7 kg | 2個 |
1770 | 138.6 x 39.6 x 21.9 | 145.8 x 46.9 x 28.5 | 13.2 kg | 2個 |
1510 と Air 1535 を実際に比べてみました
従来からあるプロテクターケースで、とても人気のあるサイズ ペリカンケース 1510 と、新しく出た軽量タイプAIRシリーズの同程度サイズのペリカンケース Air 1535を比べてみました。
50.2 x 27.9 x 19.3 cm
55.9 x 35.1 x 22.9 cm
5.4 kg
51.8 x 28.4 x 18.3 cm
55.8 x 35.5 x 22.8 cm
3.9 kg
まず、正面から見たところ


細かな部分の仕様は異なりますが、形状は変更はありません。
ただ、表面の質感が変わりました。
1510は作りが荒々しく、材料を流しこみ固めたような、ザラザラ感がありましたが、Air 1535 は、表面は滑らかツルツルできれいです。
私の個人的な印象は、手作り感のあるゴツい作りから、機械的に量産された上品な作り、に改良されたように感じます。
Airケースの軽さは、大きな利点です。
持った感覚はだいぶ違います。
まだ新しいせいか、メーカーHPにも防水/防塵性能表示などがありませんので少し不安も残りますが、Oリングなどもついていますので、一定の防水性はあるかと思います。
持ち運びの負担を考えると、1.5kg軽い、Airケースが有利です。
持ち手・ハンドル面を見てみましょう。


1510にあった上部ハンドルは、Air 1535 にはありません。
キャリーハンドルの形状も変更されており、Air 1535 のほうは軽量化されています。
動きもスムーズに感じます。
ケース裏側の部分も、複雑な形状は少なくなり、シンプルになっています。
次に、サイド部分の持ち手・ハンドルです。

ハンドルの形状はほとんど変わっていまん。
バルブの位置が、中央からサイドに変更になっています。
Air 1535には、タグや名刺などを挟み込める、ネームプレートが付いています。
自身のケースを判別しやすくなります
ケース内部を見てみましょう。

下記画像がAir 1535です。

キャリーハンドルのレール部分に沿って、内部に出っ張りがあります。
この部分を作ったことで軽量化を図っていると考えられます。
下記画像が、1510です。

内部は、比較的フラットに作られておりますので、角張った形状のものを収納するには適しています。
ガッチリとした感じを受けますので、機材保護への心理的な安心感は、1510のほうが高いです。
ちなみに、専用のウレタンフォームは、内部のローラー部分の出っ張りに合わせた、調整用フォームがありますので、その上にブロック状のフォームを重ねていきますので、この段差部分はウレタンフォームにはほとんど影響しません。
まとめ
ペリカンケース1510に比べ、Air 1535はかなり軽くなっています。
1510のゴツい印象と比べると、Air 1535は、上品できれいな印象。
持ち運びの優位性は、Air 1535のほうにあると思います。
1510のほうは、そのゴツさから、収容品保護に対する安心感は非常に高いですので、どの点を重視するかでお選びください。
撮影機材用品専門店
コメント