【Cavision SGP630F】キャビジョン ミックスファイバーマイクロフォンブーム SGP630F。0.7 ~ 3mまで使えます。

Cavision SGP630F マイクブーム Cavision キャビジョン
Cavision SGP630F は、6段のミックスファイバー製ブームポール

撮影現場での音声収録は、映像のクオリティと同じくらい重要です。

特に、現場でのインタビューや映画制作など、クリアで安定した音声が求められる場面では、ブームポールの役割が欠かせません。

今回は、「Cavision SGP630F 5セクションミックスファイバーブームポール」について詳しくレビューします。

以前は、固定トップ仕様であるSGP525Fを取り上げましたが、そちらとの違いもみていきます。

この製品の特長や使用例、さらにはおすすめのアクセサリーについても触れ、プロフェッショナルな音声収録の参考になればうれしいです。

Cavisionについて

Cavision SGP630F マイクブーム No2
Cavision SGP630F マイクブーム

Cavisionは、映像機器業界で確固たる地位を築いているカナダの企業です。

彼らは、プロフェッショナルな撮影機材やアクセサリーを提供することで知られており、映画制作、テレビ放送、ドキュメンタリー制作など幅広い分野で利用されています。

Cavisionは「高品質な製品を手頃な価格で提供する」という使命を持ち、特にカメラサポートシステムや光学機器で高い評価を得ています。

また、Cavisionは、業界で必要とされるすべての機材を一貫して設計・製造しています。

彼らの製品群は、ユーザーのニーズに応じて柔軟に対応できるよう設計されており、品質とコストパフォーマンスのバランスに優れています。

Cavisionは製品の長寿命を重視しており、現場での過酷な使用にも耐える堅牢な設計が特徴です。

また、常に新しい技術を取り入れ、業界の進化に対応することで、ユーザーに最新のソリューションを提供しています。

Cavision キャビジョン SGP630F ブームポール の特徴

Cavision SGP630F

特徴詳細
長さ最長約3.0m、最短で約0.73mまで伸縮可能
素材ミックスファイバー
(カーボンとグラスファイバー)
重量約660g
セクション数6セクション
先端部分固定トップ

Cavision SGP630Fは、プロの音声技師や映画製作者のために設計された高品質なブームポールです。

このポールは、軽量ながらも頑丈なミックスファイバーで作られており、持ち運びや長時間の使用が可能になっています。

ミックスファイバーにより、カーボンファイバーの剛性とグラスファイバーの耐久性が融合され、どのような環境でもしっかりとしたパフォーマンスを発揮します。

特に重量と耐久性のバランスが求められる場面などで相性がいいです。

SGP630Fは、6段のミックスファイバー製で、70cm ~ 300cm 660g のブームポールになります。

Cavision(キャビジョン) SGP630F ミックスファイバーブームポール 固定トップ(6段階/70~300cm) 1

耐荷重は 1.5kg トップ部分は固定で、キャノンケーブルは、外側に巻き付けるタイプです。

ヒールの部分には、ケーブルを通す穴が開いていますが、トップが固定されているため、実際には内部にケーブルを通すことができません。

Cavision(キャビジョン) SGP630F ミックスファイバーブームポール 固定トップ(6段階/70~300cm) 2

このSGP630Fのシリーズには、固定トップのものしかラインナップされていないため、トップ部分を取り外し可能なものへの変更はできません。

なので、内部にケーブルを通す使い方をすることを考えられていません。

Cavision キャビジョン SGP630F 主な用途

SGP630Fは、映画撮影、テレビ制作、ドキュメンタリー、そしてライブイベントなど、多岐にわたる用途で使用されています。

特に以下のようなシーンで利用されることが多いようです。

  • 屋外ロケーション撮影: 長距離でも安定した音声収録が可能で、風や雨といった厳しい環境でも耐久性を発揮します。
  • インタビュー撮影: 軽量で長時間持ち上げていても疲れにくいため、移動しながらのインタビューにも適しています。
  • ドキュメンタリー制作: 多様な撮影環境に対応できるため、ドキュメンタリーの現場でも多く利用されています。

Cavision キャビジョン SGP630Fの利点と欠点

利点

1. 軽量かつ頑丈

Cavision SGP630Fは、混合ファイバー素材を使用しているため、軽量でありながらも高い耐久性を持っています。長時間の使用でも手が疲れにくく、持ち運びが容易です。

2. 簡単な操作性

6つのセクションに分かれているため、コンパクトに収納可能で、現場での組み立てもスムーズです。また、固定トップデザインにより、マイクの取り付けが簡単です。

3. 高いコストパフォーマンス

このブームポールは、他の高価な製品と比較しても非常にコストパフォーマンスが高く、プロからアマチュアまで幅広いユーザーに対応しています。

欠点

1. カスタマイズ性の制限

固定トップのデザインは、多くのユーザーにとって便利ですが、インナーケーブル化したいなど、特定のカスタマイズが必要な場合には制限が出てきます。特定のアクセサリーの互換性に注意が必要です。

2. 過酷な環境での使用には注意

ミックスファイバー素材は耐久性が高いものの、非常に過酷な環境下(極度の温度変化や衝撃など)では、カーボンファイバー100%のブームポールほどの耐久性は期待できない場合があります。

Cavision 5商品比較表

Cavisionのブームポールの中で、同じようなサイズ感の商品で表を作ってみました。

Cavision中で、最大伸長が3「SGP630F」「SCPN535R」「SGP525F」「SGP525R」「SGP525R-P」の比較表を作成しました。

特徴SGP630FSCPN535RSGP525FSGP525RSGP525R-P
長さ0.73m ~ 3.0m1.03m ~ 3.5m0.69m ~ 2.5m0.71m ~ 2.5m0.78m ~ 2.5m
素材ミックスファイバーカーボンファイバーミックスファイバーミックスファイバーミックスファイバー
重量660g552g550g550g550g
セクション数6セクション5セクション5セクション5セクション5セクション
トップのタイプ固定トップ取外可能トップ固定トップ取外可能トップ取外可能トップ
ケーブル内蔵なし可能(ボトムに配線用窓あり)なし可能(配線加工が必要)可能(ボトムに配線用窓あり)
耐荷重1.5 kg2.0 kg1.5 kg1.5 kg1.5 kg
価格帯中価格帯高価格帯最も安価中価格帯中〜高価格帯
当記事内で↑このあと比較↑このあと比較
  • SGP630F:最長3.0mまで伸ばせる6段ブームポール。ミックスファイバー製で、コストパフォーマンス型。固定トップ設計。
  • SCPN535R:カーボンファイバー製の5段ブームポール。内部ケーブルにも対応でき、プロ向けのフィールドレコーディングやテレビ制作に最適。利点が多いが高価格なので要検討。
  • SGP525F:5段ミックスファイバーブームポール。長さは最長2.5mで、固定トップ。シンプル設計なのでもっとも安価。
  • SGP525R:5段ミックスファイバーブームポール。軽量で取外可能トップを採用し、内部ケーブル型に変更も可能。ただし、配線加工が必要になるので手間がかかる。
  • SGP525R-P:SGP525Rの強化版で、内部ケーブルの配線の出口が確保されているブームポール。外巻きとの両方で運用される方向け。

補足説明としては、もし、内部にケーブルを通して使う計画があるのであれば、トップ部分が取り外し可能な商品を選ぶ必要があります。

ミックスファイバーはコストパフォーマンス重視。

もっと軽いものが欲しいのであればカーボンファイバーを選択。

カーボンファイバー製のSCPN535Rですが、長さが最大3.5mまで伸びるのに対し、重さが 552g とSGP630Fと比べて108g軽くなり、耐荷重も1.5kg → 2.0kgまで上がります。

実際の取り回しですとこの差はかなり違います。

ですが価格が2倍程度になりますので、そこは予算との相談になります。

Cavision SGP525F との比較

ブームポールは、2.5m~3mくらいまでの、取り回しのしやすいサイズの人気が高い傾向にあります。

今回は、上の表でも明示していた、2.5mまで伸ばせる、SGP525FSGP630F を比べてみましょう。

Cavision(キャビジョン) SGP630F SGP525F

全体像です。

SGP525F のほうが。最短寸が5cm短いので、並べてみても若干短いです。

手元の径の太さは同じです。

SGP525F に一段分プラスしたのが、SGP630F ということになります。

SGP630Fの最後の一段に、小さめの径のポールがプラスされているという作りのようです。

Cavision(キャビジョン) SGP630F SGP525F 2

トップとヒールとインナーケーブルの関係

SGPシリーズは、ミックスファイバーのブームポール。

カーボンに比べると、1〜2割程度重くなりますが、現場での評判も高い、コストパフォーマンスに優れたシリーズなります。

6段の、最大伸長が3.0mのSGP630。

固定トップのFタイプ(SGP630F)のみのラインナップです。

Cavision(キャビジョン) SGP630F ミックスファイバーブームポール 固定トップ(6段階/70~300cm) 3

ちなみに、末尾Rタイプは、リムーバブルトップになっていて、インナーケーブル化できるのですが、キヤノンケーブルをそのまま細い穴から出す必要があります。

キャノンケーブルアウト穴からケーブルを出すわけです。

Cavision(キャビジョン) SGP630F ミックスファイバーブームポール 固定トップ(6段階/70~300cm) 4

XLRコネクタ(ジャック)部分は、この穴を通らないので、ケーブルを通した後に、後づけでコネクタを取り付ける作業が必要になります。

非常に手間がかかります。

インナーケーブル化をされたいのであれば、末尾R-P品番の中からチョイスするのをおすすめします。

例えば、これ。

Cavision(キャビジョン) SGP525R-P ミックスファイバー ブームポール 取外可能トップ(5段階/65~250cm)

Cavision SGP525R
Cavision SGP525R

まとめ

Cavision SGP630Fブームポールは、プロフェッショナルな音声収録の現場で信頼される製品です。

その軽量かつ頑丈な設計、高い操作性、そしてリーズナブルな価格設定は、映画製作やドキュメンタリー制作、テレビ撮影など、幅広い用途で活躍します。

ご参考にしていただけたら幸いです。

カメラ機材専門ショップ
ズームフィックス

商品についてのお問い合わせ

/

コメント