シネマ撮影に最適なCavision メジャー:10m vs 20mの特徴と選び方【徹底比較】

Cavision キャビジョン

映画やCM、ミュージックビデオなどの撮影現場において、距離計測の正確さは構図設計やフォーカス設定に直結する重要な要素です。

特に、フィルムプレーンから被写体までの距離を厳密に測定する必要があるシネマ撮影では、信頼できるメジャーが不可欠です。

今回は、Cavision製「シネマトグラファーズ テープ メジャー」シリーズ(10mモデル・20mモデル)の詳細な比較を行い、それぞれの用途と選び方を具体的に解説していきます。


1. Cavisionとは:カナダ発のプロ機材ブランド

Cavision(キャビジョン)は、カナダ・バンクーバーを拠点とするプロフェッショナル映像機材メーカーです。

主にマットボックスやフォローフォーカス、撮影補助アクセサリーなど、現場目線の機材開発に定評があり、放送局や映画制作会社での採用例も多数

今回取り上げる「シネマトグラファーズ テープ メジャー」は、撮影補助アイテムとして長く支持されている製品です。


2. 製品スペック比較表

項目10mモデル(RF-TMIM10)20mモデル(RF-TMIM20)
最大長さ10m(33フィート)20m(65フィート)
測定単位メートル / フィート両方メートル / フィート両方
テープ素材ファイバーグラス(高耐久性・非金属)同左
サイズ約10.4cm(直径)約13.2cm(直径)
重量約190g約313g
携帯性コンパクトで持ち運びやすいやや大きく、片手での使用も可能
先端仕様フィルムプレーン対応プラ製フック付き同左

3. なぜ撮影に専用メジャーが必要なのか?

  • AFが使えない環境では「目測」より「実測」
    特にフィルムカメラやシネマレンズでは、オートフォーカスが使えないものがあり、被写界深度が浅い場面でのピント合わせには厳密な距離測定が欠かせません。
  • フォローフォーカスとの併用
    フォーカスプラーが正確な距離を把握しておくことで、フォーカス送り(ラックフォーカス)などの演出にもスムーズに対応できます。
  • レンズキャリブレーションの基準
    マスターキャリブレーション時に正確な計測器が求められるのも、シネマ業界では重要になってきます。

4. 10mと20m、どちらを選ぶべきか?

🔹 10mモデル(RF-TMIM10)の特徴

  • 軽くて素早く使えるため、一人撮影や小規模チームにおすすめ
  • スタジオやインテリア撮影、狭い空間での距離測定に最適
  • 三脚から被写体までのフォーカス距離確認にも十分対応

🔹 20mモデル(RF-TMIM20)の特徴

  • 大規模ロケや屋外撮影で、より長距離に対応
  • クレーン撮影時のピント合わせや、セット全体の距離確認など広い空間での活躍シーンが多い
  • ケースはやや大きめだが、片手での取り回しは十分可能

5. 撮影現場での活用例

  • ドラマ・映画のカメラセッティング:
    カメラから俳優までの距離を正確に測り、マークを設置。1cm単位での誤差が許されない望遠レンズ使用時にも活躍。
  • プロダクト撮影(CM・広告):
    フィルムプレーンから商品前面までの距離を正確に計測。撮影後に再撮する際の再現性確保にも有効。
  • ロケセット設営・照明設計:
    全体のスケールを把握して機材配置を効率化。スチールカメラや照明との干渉も事前に予測可能。

6. メリットと注意点

✅ メリット
・ファイバーグラス製で感電リスクが低い(ロケ現場での電気機器併用に安心)
・巻き戻しもスムーズで、撮影のテンポを損なわない
・耐久性が高く、長期使用にも耐える

⚠ 注意点
・防水ではないため、雨天時は保護が必要
・巻き尺部がねじれやすいため、収納時には丁寧に扱うこと


7. Cavisionテープメジャーのまとめ

シーン別おすすめ10mモデル20mモデル
スタジオ撮影
ロケ・屋外
携帯性
長距離測定
初心者向け

8. まとめと購入時のアドバイス

Cavisionの「シネマトグラファーズ テープ メジャー」は、映画・CM・映像制作の現場で、正確なフォーカスと構図設計を支える頼れる計測ツールです。

10mモデルは取り回しが良く、20mモデルはあらゆるシーンに対応できる汎用性を持ちます。

購入前に確認しておきたい2つのポイント:

  • 普段の撮影距離はどれくらいか?
  • 移動を伴う撮影が多いか?固定が多いか?

これらを基準に、自身の撮影スタイルに合った1本を選択してください。


本記事が、あなたのシネマ撮影用メジャー選びや使い方の参考になれば幸いです。

「もっと撮影補助機材について知りたい」「導入を検討したい」と思ったら、ぜひズームフィックスのショップページをご覧ください。

▶ ショップはこちら → ズームフィックス

現場で信頼できる“一生モノ”の機材を、ぜひ体感していただければと思います。

コメント