【保存版】UNIシリーズ 耐荷重15~60kg のベルレバッハ木製三脚。その特徴と選び方を徹底解説

Berlebach ベルレバッハ

それほど耐荷重が必要のない機材を載せる場合、ベルレバッハのリポートシリーズが候補に挙がってきます。

過去記事も書いていますので、ご興味おありの方は下記をご覧ください。

リポートシリーズは、耐荷重のレンジが5~18kg。

実際に載せる機材は、その半分程度ともいわれていますので、少し大きい機材でご使用されたい場合は、ひとつ上のUNIシリーズを検討することになります。

このUNIシリーズの耐荷重レンジは15~60kg。

三脚そのものの重量もかなり上がりますので、安定性は格段に上がります。

UNIシリーズ木製三脚とは?

ベルルバッハは、高品質の木製三脚を製造する、1898年創業の老舗ブランドです。

用途に応じいくつかのシリーズを展開しており、UNIシリーズはフォトグラファーやビデオグラファーに人気があるシリーズのひとつです。

構造

高品質のアッシュ材で作られており、軽量で頑丈な造りになっています。

脚は2段または3段で構成され、伸縮して高さを調整することができます。

三脚の雲台はアルミニウム製で、耐久性に優れています。

互換性

UNIシリーズの三脚は、大判カメラ、中判カメラ、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、ビデオカメラなど、さまざまなカメラやアクセサリーと互換性があります。

また、ボール雲台、パン/チルト雲台、ギア付き雲台など、さまざまな撮影スタイルに対応できるよう、異なるタイプの三脚ヘッドがラインナップされています。

安定性

ベルレバッハUNIシリーズの大きなメリットのひとつは、その安定性です。

木製の脚は振動の減衰に優れており、長時間露光撮影や風の強い状況での撮影などに適しています。

さらに、三脚の脚先は交換可能なので、地形に応じてスパイクやゴム足を使い分けることができます。

携帯性

UNIシリーズの三脚は最軽量ではありませんが、比較的携帯性に優れています。

最軽量はリポートシリーズですが、耐荷重の優位性はUNIシリーズにあります。

載せる機材によって選択されてください。

UNIシリーズのマウントの種類

UNI三脚のモジュールは全部で5種類。

レベリングボール、フラットプレート、ボールヘッド、センターカラム、センターカラム付きボールヘッド。

文字にすると分かりにくいので、以下をご参照ください

ベルレバッハの木製三脚UNIシリーズのマウントヘッドは5種類の中から選ぶことになります。

種類を表す番号は、きれいな連番になっているわけではなく、2番4番6番7番9番になります。

ハーフボール型レベリングベース(2番)

2番は、ハーフボール型レベリングベース の木製三脚。

よくビデオ用三脚などで使用されているもので、75mmと100mmが選択できます。

このタイプの特徴は、重い機材でも比較的簡単に水平が出せるところ。

ボールユニットは別売りな点は注意が必要です。

フラットプレート(4番)

4番は、ばねサポートネジの付いたフラットプレートタイプの木製三脚。

プレート部分はΦ160mmあるので大きな機材にも対応できます。

大きなボールヘッドや価格志向のユーザーに最適。

基本は3/8ネジ(太ネジ)ですが、1/4ネジ、5/8ネジ、M8ネジ(14mm)、M10ネジ(14mm)も選択できます。

インテグレイティッドボールヘッド(6番)

ボールヘッドの上にフラットプレートの付いたモジュールが付いている木製三脚。

Φ100mmのボールの上にΦ100mmのフラットプレートが載っています。

バネサポート付きネジが付いているので、機材を載せるのも楽。

ボールヘッドのレベリングの傾きは、各方向30°

フリクションスクリューがあるので、負荷レベルが調整できます。

非常に安定した構造をしており、柔軟な操作を可能にしています。

センターカラム レベリング付き(7番)

ボールヘッドの真ん中にセンターカラムが貫通している木製三脚。

Φ100mmのレベリングボール、センターカラムはΦ40mmの円柱、センターカラム上部のフラットプレートはΦ89mm、基本の長さは500mm(稼働範囲 370mm)です。

ボールヘッドのレベリングの傾きは、各方向30°

センターカラムはギア式になっており、カラムの自動ブレーキの役割も果たしています。

カメラやスポッティングスコープなどの高さを頻繁に変更する際などに非常に便利

素早く確実に変更し水平を出すことができるので、野鳥観測撮影などをされている方々などに特に適しています。

センターカラム(9番)

支柱の太さ Φ40mm、基本の長さは500mm(稼働範囲 370mm)のクランクセンターカラムが付いている木製三脚です。

センターカラム上部のフラットプレートはΦ89mm

センターカラムはギア式になっており、カラムの自動ブレーキの役割も果たしています。

7番同様、高さを頻繁に変える撮影・観察などに適している木製三脚です。

開脚角度を変えるためのスナップインシステム

すべての UNI 三脚には、三脚脚の支柱用の停止位置システム=スナップインシステムを追加装備できます。

スナップインシステム付きUNIシリーズには、型番に「C」が付きます。

UNI 2C、UNI 4C、UNI 16C、UNI 22C など。

このシステムのおかげで、開脚を、20°、35°、55°、80° の角度で固定することができます。

追加で取り付けられるモンキーグリップ

モンキーグリップは、脚部に取り付けられるクランプアダプターです。

ねじ止め不要、クランプレバーのみで簡単・迅速に取り付けられます。

木製三脚の、上部セグメント(一番外側の木材部分)に取り付けられます。

高さの選択も、その範囲内で自由です。

モンキーグリップには2種類あります。

グリップ1

インテグレイティッドボールとカメラ プレート Ø 30 mm (1/4 + 3/8)

コンパクトカメラや傘を直接ねじ込むことができます

グリップ2

レベリングカメラプレート Ø 68 mm (1/4または 3/8ネジ)

チルトヘッドまたはボールヘッドを取り付けて、椅子に座った状態で作業ができます。

まとめ

ベルレバッハUNIシリーズの木製三脚は、安定性と耐久性を重視するカメラマンやビデオグラファー、特にプロ向けに開発された三脚です。

精密に作られた金属部品とアッシュウッドの組み合わせが、高い安定性と振動吸収性を実現しています。

スタジオ撮影だけでなく、自然、測地学、測量、産業、天文学、テクノロジーの分野にも活躍できる木製三脚になっています。

ベルレバッハ UNI シリーズのモジュールは、2番4番6番7番9番の5種類が用意されています。

ハーフボール、フラットプレート、センターカラム付など用途・目的によって選択されてください。

高品質の木製三脚をお探しなら、ベルレバッハUNIシリーズは間違いなく検討する価値のある製品です。

最後に、UNIシリーズのモジュールを表にまとめておきます

モジュール特徴耐荷重レンジ ひとこと解説
2番ハーフボール仕様20 ~ 30kg大型機材やビデオ機材運用
75mm、100mm
4番フラットプレート付き
ばね付きサポートネジあり
50 ~ 60kg比較的安価
プレートΦ160mm
6番各方向30° チルト機能あり30 ~ 40kg安定+柔軟性
フラットプレート+チルト
7番ギア式エレベーターと各方向30°15 ~ 20kg上げ下げ+柔軟性
センターカラム+チルト
9番ギア式エレベーター15 ~ 20kg上げ下げ
センターカラム

カメラ機材専門ショップ
ズームフィックス

商品についてのお問い合わせ

コメント