1. はじめに
動画撮影における三脚選びは、撮影のクオリティを大きく左右します。ブレの少ない安定した映像表現を実現し、カメラマンの操作ストレスも軽減できる三脚は、まさに現場の“縁の下の力持ち”です。
その中でも、ドイツ・ザクセン州ムルダに本拠を置く老舗メーカー「ベルレバッハ(Berlebach)」の木製三脚は、近年動画撮影の現場でも注目を集めています。本記事では、動画撮影におけるベルレバッハ三脚の魅力と活用法を詳しくご紹介します。
2. ベルレバッハ三脚の特徴と動画撮影との相性

ベルレバッハ三脚の最大の特徴は、ヨーロピアンアッシュ(トネリコ)材を使用した木製構造にあります。一般的なアルミやカーボン製の三脚とは異なり、木材特有の「しなり」と「吸振性」が、動画撮影と非常に相性が良いのです。
- 高い振動吸収性能:パン・ティルト操作時の微振動を抑え、滑らかなカメラワークが可能。
- 安定感と静音性:素材が音を吸収し、脚の開閉音も静か。インタビュー収録や屋内ロケでも重宝。
- 高耐荷重と堅牢性:UNI・プラネットシリーズは最大30〜40kg超の耐荷重を誇り、プロ仕様の映像機材にも対応可能です。
3. 動画撮影におすすめのベルレバッハ三脚シリーズ

シリーズ名 | 特徴 | 推奨用途 |
---|---|---|
UNI | 最大耐荷重30kg前後(モデルによる)。クランプレバー式ロック、レベリングボールや三脚トレー対応。100mmボウルマウントモデルも多数。 | シネマカメラやENGカムコーダーでのプロ撮影 |
リポート | 軽量・コンパクト。3/8インチネジマウント装備。耐荷重は約12kgまで。屋外ロケや移動の多い現場向き。 | 一眼・ミラーレスでのドキュメンタリーやフィールド撮影 |
プラネット | 耐荷重40kg以上の高剛性モデル。脚径が太く、抜群の安定感。スプレッダーやトレーも併用可能。もともとは天体向けのモデルのため、パン・ティルトの頻繁な動きには不向き。 | 放送機材、スタジオ常設、天体観測の据え置き使用 |
4. 撮影スタイル別の活用法

4-1. 屋外インタビュー・ドキュメンタリー
リポートシリーズは持ち運びやすく、風による揺れも木材特有の吸振性で抑えられるため、自然音やインタビュー音声を重視する現場で真価を発揮します。
4-2. シネマティックな映像表現
UNIシリーズは100mmボウル対応モデルが豊富で、SachtlerやManfrottoのビデオ雲台と高い互換性を持ちます。パンやティルト操作が多い撮影に最適です。
4-3. 室内スタジオでの長時間撮影
プラネットシリーズは、重量級カメラや放送機材をがっちり支える構造。脚先のスパイクやラバーは交換可能で、設置環境に応じて安定性を確保できます。
5. ベルレバッハ三脚の周辺アクセサリー紹介
- レベリングボール:75mm・100mmボウルマウントに対応。パン・ティルト操作を滑らかにし、水平出しを迅速化。
- スプレッダー:脚の開き角度を固定し、転倒を防止。
- 三脚トレー:スプレッダーの上に配置。小物置きとして、また重量分散の安定化にも寄与。
- 交換脚先(ラバー/スパイク):設置面に応じて変更可能。モデルにより標準装備/別売あり。
- 専用キャリングバッグ:高耐久素材でモデルに応じたサイズ展開あり(例:70cm、90cm、110cm)。
6. 実際の使用例・ユーザーの声
「Blackmagic URSAで使ってますが、パン操作時のブレがなくて安心して振れます。UNIシリーズとSachtler FSB10の相性は抜群」
「リポートシリーズは軽くて携帯性が良い。風のある漁港でのロケでも不安なし」
「見た目がクラシックでカッコいいし、パン映像も滑らか。」
7. ベルレバッハ三脚を導入する際のポイント
✅ 用途とシリーズのマッチング
- ロケ:リポート
- シネマ機材:UNI
- スタジオ・天体撮影:プラネット
✅ 雲台との互換性
- フラットベース/ボウルマウント(75mm・100mm)を確認
- 必要に応じてアダプターやレベリングベースを追加
✅ 高さ・収納サイズの確認
- 移動を伴う現場では収納長と重量を、常設環境では最大高と安定性を重視。
✅ アクセサリーの同時購入がおすすめ
- レベリングボール・スプレッダー・トレーなどは同時導入で真価を発揮。
8. まとめ
ベルレバッハの木製三脚は、動画撮影において、ブレの抑制・構図の安定・操作の快適さを左右する重要な存在です。
ベルレバッハ三脚は、木製ならではの高い振動吸収性と静音性、そして堅牢な構造でプロの現場にも信頼される逸品です。
ぜひ用途に合わせて最適なモデルを選び、撮影クオリティの底上げにお役立てください。
🔧さらに詳しいスペック比較やモデルごとの選び方は、当サイトの別記事もぜひご覧ください。
本記事が、あなたの動画撮影用三脚選びや使い方の参考になれば幸いです。
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