はじめに
木製三脚は、優れた振動吸収性と美しい木の風合いで、多くの写真家や天体観測者から高く支持されています。
しかし、自然素材ゆえに、湿気によるカビや劣化リスクがつきまといます。
この記事では、木製三脚を長持ちさせるための湿気対策と、カビ防止法を、初心者にもわかりやすく解説します。
これから使い始める方も、すでに愛用している方も、ぜひ参考にしていただければと思います。
木製三脚と湿気の関係

木材は湿度を吸収・放出する
木材は呼吸する素材とも言われ、空気中の湿度に応じて水分を吸収・放出します。
湿度が高いと膨張し、低いと収縮。この繰り返しが、ヒビ割れや緩みの原因になります。
さらに、湿気がこもるとカビが発生し、見た目の劣化や耐久性低下を招くリスクも。
特に注意すべき環境とは?
- 梅雨や夏場など、湿度が70%以上に達する時期
- 撮影後、濡れたままケースに収納した場合
- 風通しの悪い押し入れや倉庫での長期保管
このような環境では、木製三脚がダメージを受けやすくなります。
カビが発生するとどうなる?
見た目の劣化
カビが生えると、黒ずみや白い斑点が脚部に発生します。
放置すると取り除きづらくなり、美観を大きく損ないます。
構造へのダメージ
カビ菌は木材内部に侵入し、繊維を破壊してしまいます。
これにより、三脚の強度や耐久性が著しく低下し、最悪の場合、買い替えが必要になることも。
木製三脚のカビ防止法
ここからは、今日から実践できる湿気対策を具体的に紹介します!
1. 使用後は必ず乾燥させる
屋外で使用した後は、必ず乾燥させましょう。
濡れていなくても、見えない湿気が付着していることがあります。
【乾燥のポイント】
- ケースに入れたままにしない
- 脚を伸ばして、風通しの良い日陰で自然乾燥
- 直射日光は避ける(急激な乾燥はヒビ割れの原因)
2. 保管場所に気を配る
理想的な保管環境は、以下の通りです。
- 湿度:40〜60%
- 温度:15〜25℃
- 直置きせず棚の上へ
- 長期間保管時は、防湿庫や除湿剤を併用
【NG例】
押し入れの奥や、ビニール袋などで密閉するのは絶対避けましょう。
湿気がこもり、カビの温床になります。
3. 定期的なメンテナンスを習慣に
【簡単メンテナンス手順】
- 柔らかい布でホコリを拭く
- 木製家具用オイルやワックスで保護する
- ネジや金具の緩みをチェック
- 異臭・変色がないか確認
月に1回程度のお手入れでも、三脚の寿命は大きく伸びます。
【ワンポイントアドバイス】拭き取り用クロスは何を選ぶ?
木製三脚のお手入れには、柔らかくて繊維が抜けにくいクロスを使うのをおすすめします。
100円ショップで手に入る「マイクロファイバークロス(極細繊維タイプ)」や「眼鏡用クリーニングクロス」などで十分。
手軽に購入できるうえ、乾拭き・軽い湿拭きの両方に使えて便利です。
詳しくは、以下の表も参考にして選んでみてください!
4. 長期保管時は「布+防湿剤」でガード
数ヶ月以上使わない場合は、通気性のよい布で包み、防湿剤を一緒に保管するのが効果的です。
ただし、完全密閉は避け、空気が適度に循環するようにしましょう。
☆ Berlebach(ベルレバッハ)三脚の湿気管理

Berlebach(ベルレバッハ)の木製三脚は、コーティングを施されていますが、次のようなメンテナンスを推奨されています。
【ベルレバッハ推奨ポイント】
- 使用後は乾燥
- 湿度の高い場所での長期保管を避ける
- 直射日光に長時間さらさない
ベルレバッハの三脚は、コーティングによりメンテンスがしやすい造りになっています。
耐湿性に優れているのが特徴なのですが、適切な湿気管理は当然必要になってきます。
長年お使いいただいている愛用者の方々は、ケアを欠かさない傾向にあるようです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 雨天撮影後の乾燥時間はどれくらい必要?
A. 半日〜1日を目安に、自然乾燥させてください。
表面だけでなく、内部に湿気が残らないよう十分な時間を取ることが大切です。
Q2. カビを見つけたらどうすればいい?
A. 早期なら乾拭き+木製クリーナーで対応可能。
ベルレバッハの木製三脚は、コーティングのおかげもあり、それ以上深刻な状態にまでなることは非常にまれです。
進行している場合は、アルコール除菌なども有効ですが、木材へのダメージも考えなければいけません。
Q3. 防湿庫は使った方がいい?
A. お持ちの方はぜひ活用してください。
湿度設定は40〜50%が理想です。乾燥しすぎも木材の割れに繋がるため、適度な湿度管理が重要です。
木製三脚拭きにおすすめ!100均で手に入るクロス一覧
商品名 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
【ダイソー】極細繊維クロス | 目が細かく、柔らかい | 乾拭き・軽い湿拭きに万能!木製三脚の普段使いに最適 |
【ダイソー】セーム調お手入れクロス | しっとり質感、湿拭き対応 | 本格的なメンテナンスにも使える |
【セリア】クリーニングクロス(眼鏡用) | 超ソフトな手触り | ジョイントや細かい部品の拭き取りに |
【キャンドゥ】セーム調クロス | しっとり拭き上げ向き | 丁寧なケアをしたいときに |
※できるだけ「目の細かいタイプ」を選びましょう。
※柔軟剤加工されていないタイプを推奨します。
まとめ|木製三脚の寿命は「湿気管理」で決まる!
木製三脚は、適切な湿気対策を行えば、10年以上愛用することも全然可能です。
日々のちょっとしたケアが、大切な機材を守り、あなたの撮影ライフを長く支えてくれます。
湿気管理をしっかり行い、木製三脚の魅力を楽しんでいきましょう!
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▶️ ズームフィックス
あなたにぴったりのベルレバッハ三脚がきっと見つかります。
ご興味をお持ちでしたら、ぜひ一度手に取って体感していただければな、と思います。
本記事が、あなたのベルレバッハ三脚選びや活用方法の参考になれば幸いです。
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