ブームポールの収納と持ち運びのコツ|安全で快適に使うためのポイント

音響機材・録音機材

撮影現場で音声収録に欠かせないブームポール。しかし、収納や持ち運び方法を間違えると、大切な撮影機材に思わぬダメージを与えることがあります。本記事では、初心者でも安心して実践できるブームポールの収納方法や持ち運びのコツについて、詳しくわかりやすく解説します。

ブームポール収納・持ち運びの重要性

ブームポールは長時間の撮影に使われることが多いため、収納や持ち運びの際の扱い方がとても重要です。ブームポールが破損すると、撮影そのものが中断してしまう可能性があるため、特に初心者~中級者の方には日頃から適切な管理方法を身につけておくことが推奨されます。

そこで今回は、現場で困らないブームポールの収納や持ち運びのテクニックを具体的にご紹介します。


収納方法の基本

縮めて保管する

ブームポールは使用後必ず縮めてから収納します。縮めることで、各セクションにかかる負荷が軽減され、長期間の保管でも変形や固着を防げます。特にカーボン製のポールは強度が高い反面、衝撃や過度な負荷によって割れる可能性があるため、注意しましょう。

保護ケースを利用する

むき出しでの保管は避け、専用ケースやスリーブに入れることをおすすめします。特に屋外で使用した後は砂や埃が付着しやすいため、ケースに収納する前に簡単なクリーニングを行うことも大切です。

湿気対策を徹底する

ブームポールの金属部分は湿気で腐食することがあります。湿気の多い場所での保管は避け、保管場所には除湿剤を一緒に入れておくと安心です。


おすすめの収納アイテム

ブームポール専用ケース

最も一般的で確実な方法です。K-TekやAmbientなど、多くのメーカーが専用ケースを提供しています。内側がクッション性のあるタイプなら、運搬中の衝撃を緩和できます。

保護スリーブ

短期間の収納や持ち運びにはスリーブタイプがおすすめです。軽量で手軽に使える反面、保護性能は専用ケースより若干劣るため、現場内での移動時や一時的な保管用として適しています。

ハードケースの活用

運搬時に特に安全性が求められる場合は、ペリカンケースなどの頑丈なハードケースに収納すると安心です。複数の機材をまとめて収納可能で、飛行機や長距離移動に適しています。


持ち運び時の注意点

現場での移動方法

ブームポールを現場で移動する際は、できるだけ短く縮め、持ち運び専用のベルトやストラップを利用しましょう。伸ばしたまま運ぶと周囲にぶつけてしまう危険性があります。

衝撃・破損を防ぐ工夫

移動時には他の機材と干渉しないよう、独立して収納するのが理想です。特にネジ部分は破損しやすいため、緩衝材や保護キャップを活用するとより安全です。

荷物を軽くする工夫

持ち運びの際、不要な機材を省くことで負担を軽減できます。ケーブル類は束ねておく、専用の軽量バッグを使用するなど工夫しましょう。


現場で役立つ便利アイテム

ブームポールホルダー

撮影中に一時的にポールを保持しておく際に役立つのがブームポールホルダーです。AmbientやPorta Braceなどが提供する専用品があり、作業効率が格段に向上します。

ケーブルバインダー

収録に使用するケーブル類は、絡まないようにケーブルバインダーを活用しましょう。現場の整理整頓に役立ちます。


よくあるトラブルと対処法

伸縮部の固着・破損

伸縮部の固着を防ぐため、使用後にポールの伸縮部を定期的にクリーニングし、シリコン潤滑剤などを使ってメンテナンスしましょう。万一破損した場合は、早めにメーカーや専門店へ相談するのがベストです。

接続部(ネジ)の損傷防止策

ネジ部は使用頻度が高く破損しやすいため、ネジ山を守るために専用のプロテクターを活用するとよいでしょう。使用後は緩めて保管するのもポイントです。


まとめ

ブームポールを適切に収納・運搬することは、機材の寿命を伸ばし、撮影現場のトラブル防止にもつながります。ご紹介した収納・持ち運びのコツを実践して、快適で安全な撮影環境を整えてください。

また、ブームポールの収納ケースや関連アクセサリーは、以下のショップで多数取り扱っています。ぜひ覗いてみてください。

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