プロの録音・映像制作の現場で活躍する「ブームポール」。
中でも「Cavision(キャビジョン)」と「VDB(バンデンベルグ)」は、価格も性能も対照的な商品ラインナップです。
この記事では、素材や価格帯が異なる2つのブランドを、あえて初心者〜中級者向けに比較し、「自分に合った1本」を見つけるためのヒントをご紹介します。
Cavisionとは?ミックスファイバー製のコスパ重視モデル
Cavisionはカナダ・バンクーバーの映像機材ブランドで、カメラケージやケーブル、小型機材を手ごろな価格で提供しています。
ブームポールも同様に、混合ファイバー素材(グラスファイバーとカーボンの複合素材)を使った低価格モデルとして人気があり、エントリーユーザーに適しています。
- 素材は混合ファイバー(カーボンより安価でやや柔らかいが軽量)
- メイン価格帯は3〜7万円台
- ネジ込み式ロック機構
- 外部ケーブル仕様のみ
- SGP525F(2.5m)・SGP330F(3.0m)・SGP630F(3.0m/6段)などが人気
VDBとは?カーボン製のプロフェッショナル仕様
VDBはフランスの老舗オーディオ機材ブランド。ブームポールは映画、ドキュメンタリー、報道の現場で定番とされるプロ仕様です。
高モジュラスカーボンファイバー製で驚異的に軽く、静音性・操作性に優れるのが特徴です。また、職人による手作業で生産されており、品質管理も非常に厳格です。
- 全モデル共通で6段構成、非常に高い剛性と伸縮性
- メイン価格帯は10〜15万円台
- クイックロック式(¼回転で固定)
- 内部ケーブル対応(モノ/ステレオ・別売)
- 修理可能な構造(全パーツ分解・交換可)
- S-QT(2.1m)・M-QT(2.7m)・L-QT(3.9m)などがラインナップ
CavisionとVDBの比較:素材・価格帯の違いを前提に
まず大前提として、Cavisionは「ミックスファイバー」、VDBは「カーボンファイバー」という素材の違いがあり、さらに価格帯にも大きな差があります。
このため、完全に同一の基準で比較することはできませんが、
🎤「予算内でどこまでの性能が得られるのか?」
🎬「価格差に見合う性能差があるのか?」
という視点から、あえて初心者〜中級者向けにわかりやすく比較していきます。
比較表(主要モデル)
モデル名 | SGP525F (Cavision) | SGP330F (Cavision) | SGP630F (Cavision) | S-QT (VDB) | M-QT (VDB) | L-QT (VDB) |
---|---|---|---|---|---|---|
最長長さ | 2.5m | 3.0m | 3.0m | 2.1m | 2.7m | 3.9m |
最短長さ | 約69cm | 約112cm | 約73cm | 50cm | 60cm | 80cm |
段数 | 5 | 3 | 6 | 6 | 6 | 6 |
重量 | 550g | 595g | 660g | 370g | 430g | 540g |
ロック方式 | ねじ込み式 | ねじ込み式 | ねじ込み式 | クォーターターン | クォーターターン | クォーターターン |
内部配線対応 | × | × | × | ○(別売) | ○(別売) | ○(別売) |
素材 | 混合ファイバー | 混合ファイバー | 混合ファイバー | カーボン | カーボン | カーボン |
推奨用途 | 自主制作・趣味撮影 | 一般用途 | 固定収録 | ニュース・取材 | ドキュメンタリー | 映画撮影 |
初心者・中級者におすすめなのはどっち?
Cavisionが向いている方
- 価格を抑えたい
- 機材の扱いにまだ慣れていない
- 短時間・屋内での使用がメイン
VDBが向いている方
- 長時間の収録やロケ
- 録音の品質を最大限に高めたい
- プロの現場で通用する機材を探している
- 修理して長く使いたい
実際のユーザーの声
Cavisionのコスパは本当にありがたい。学生時代に初めて手にした1本でした。(30代 映像制作者)
VDBの軽さと操作性は、他社製では代えがたい。映画撮影での負担が全然違う。(40代 音声技術者)
購入前の注意点と購入先について
Cavisionは、保証の有無や初期不良対応を事前に確認することをおすすめします。
VDBは型番が似ているため、「長さ」「段数」「内部ケーブルの有無」などの仕様をしっかりチェックしましょう。
当店「ズームフィックス」では、Cavision・VDB両ブランド共取り扱いを行っており、初心者にもわかりやすく実機比較のアドバイスをおこなっております。
▶ Cavision・VDB製品一覧を見る(購入前のご相談もお気軽に)
まとめ|価格だけでなく「使うシーン」で選ぼう
CavisionとVDBは、価格も品質も異なる性格のブームポールです。
しかし、それぞれの強みと目的が明確だからこそ、選びやすいともいえます。
価格重視ならCavision、品質重視ならVDB。
価格差に見合う価値を感じるかは使う人次第。
ぜひこの記事を参考に、あなたの制作スタイルに最適な1本を見つけてください。
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