Ambient Recordingは、タイムコード同期システムやブームポール、マイクロフォンなどを製造している、ドイツのメーカーです。
30年にわたるロケーション・サウンドの実績に基づく、市場をリードするタイムコード技術、カーボンファイバーブームポール、洗練された水中テクノロジーなどで有名。
その中でも、ハンドメイドのプロ用カーボンファイバーブームポールを取り上げてみます。
2022.12現在 シリーズ5とクイックポールジャンボが手配可能です
25年にわたる Ambient Recording ブームポールの歴史
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP5100 クイックポール 5シリーズ
25年前、ブーム・オペレーターとサウンド・ミキサーとして働く2人のサウンド・プロフェッショナルが創業したのが、Ambient Recordingの始まりです。
知識と技術を共有し、豊富な経験を積んで、ブームポールに関しても、優れたバージョンの製品を開発してきました。
特に剛性、操作音、耐久性などに細心の注意を払って改良を進め、製品が完成した直後から、すぐに非常に高い人気を集めていました。
それ以降も、常に改善され続けましたが、基本的な部分は変わらなかったそうです。
マイクブームは、ブームオペレーターにとって最も重要なツールです。
身体の延長のようなものでなければならず、正確で直感的な作業ができる必要があります。
理想的なブームポールは、しなりを最小限に抑え、伸縮させながらでもマイクの位置を正確に調整できるよう、軽量でかつ堅牢でなければいけません。
同時に、ブームを少々乱暴に取り回しても、壊れないような弾力性も持っていなければなりません。
作業のしやすさと操作音の防止のために、素材はスムースである必要がありますが、光を反射しないよう、つや消し仕上げが必要になります。
こういったことを考慮したうえで、Ambient Recordingのブームポールでは、カーボンファイバー素材が採用されています。
アンビエントのカーボンファイバーチューブの製造プロセスは、特定の構成のみで作られています。
使う人の要望に応えるために、その人が求める仕様にも応じることが可能なっています。
ですが、万人に好まれる製品を作ることは、単純に考えて現実的ではありません。
アプリケーションや作業環境、使用される機材、個人的な好みなどはさまざまで、それぞれ異なるニーズがあります。
アンビエントは、フィールド・サウンド・プロフェッショナルの多様なニーズに応えるため、いくつかのブームポールラインを展開しています。
以下をご参照ください。
Ambient Recording ブームポールのシリーズ
① QP フィルム ブームポール クイックポールシリーズ5
アンビエントブームポールで最新モデルであるシリーズ5。
軽量・高品質・耐久性の高い素材を用いた、5セクションのカーボン製ブームポールです。
ロケーションレコーディングに最適で、プロの音声技術者、ブームオペレータ―などの方々に向けて開発されました。
新しいチューブテクノロジーを駆使し、従来のQPシリーズの頑丈さとQXSシリーズの軽さの、双方の特性を兼ね備えたバランスのよいマイクブームです。
Ambient Recording アンビエントレコーディング QP 550 クイックポール シリーズ5(5段階/55~185cm)
長さ : 55 – 185 cm
重さ : 450 g
Ambient Recording アンビエントレコーディング QP 565 クイックポール シリーズ5(5段階/69~248cm)
長さ : 69 – 248 cm
重さ : 540 g
Ambient Recording アンビエントレコーディング QP 580 クイックポール シリーズ5(5段階/84~312cm)
長さ : 84 – 312 cm
重さ : 636 g
Ambient Recording アンビエントレコーディング QP 5100 クイックポール シリーズ5(5段階/104~402cm)
長さ : 104 – 402 cm
重さ : 760 g
Ambient Recording アンビエントレコーディング QP 5130 クイックポール シリーズ5(5段階/134~532cm)
長さ : 134 – 532 cm
重さ : 950 g
Ambient Recording アンビエントレコーディング QP 5150 クイックポール シリーズ5(5段階/155~637cm)
長さ : 155 – 637 cm
重さ : 1080 g
② QP Jumbo Boom Pole クイックポールジャンボ
マイクブームマーケットで最も長いブームポールと言われているジャンボです。
スタジオ、クラシック音楽、長編映画、A-RAYサラウンドマイクサポートを使用するサラウンド録音などで使われます。
小さなカメラ、ライト、測定機器やアンテナなどで使用することも可能です。
延長ポールを取り付けることにより、10m以上に拡張することができます。
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP5190 クイックポール ブーム
長さ : 212 – 860 cm
重さ : 1840 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP6200 クイックポール ブーム
長さ : 240 – 1060 cm
重さ : 2650 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP210 延長ポール ブーム
長さ : 205 cm
重さ : 740 g
廃番になったAmbient Recording ブームポールのシリーズ
◎ QP フィルム ブームポール クイックポールシリーズ 4
高い剛性を持った4段ブームポールシリーズです。
剛性を増すためにセグメントの数を4つに減らし、可動域とポールの長さとのバランスを考慮したブームポール。
長く伸ばした際や、拡張ポールが必要な状況などで、より特徴を発揮するマイクブームです。
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP480 クイックポール ブーム
長さ : 105 – 345 cm
重さ : 680 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP4140 クイックポール ブーム
長さ : 154 – 520 cm
重さ : 1000 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP120 延長ポール ブーム
長さ : 140 cm
重さ : 420 g
◎ QS Premium Feature Film Boom Pole クイックポールシリーズ4 プレミアム
Ambient Recording ブームポールの最上位モデルがこのプレミアムです。
非常に手間のかかる工程を経た素材を用い、それぞれの特性を活かした造りになっています。
軽くてバランスがよく、あたかも外科医がメスで手術をするかのように、18フィート(約5.4m)離れた場所からでも正確に操作できることを目標に作られたブームポールです。
厳しい基準をクリアし、最も正確なブームポールである、と謡われているマイクブームです。
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QSM クイックポール QS-Mini プレミアムブームポール
長さ : 105 – 345 cm
重さ : 740 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QS クイックポール QS プレミアムブームポール
長さ : 154 – 520 cm
重さ : 1120 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QP120 延長ポール ブーム
長さ : 140 cm
重さ : 420 g
◎ QXS Light Boom Poles
ENGやビデオカメラでの撮影時に適しているブームポール。
ドキュメンタリーやENGでの撮影現場などのために特別にデザインされています。
5つのセグメントを設け、折りたたみと伸長のバランスを考えられて作られています。
厳しい環境でも作業できるよう、高耐久性および軽量化を追求したカーボンファイバー素材が使われています。
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QXS 550 クイックポール ライトブーム
長さ : 50 – 195 cm
重さ : 445 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QXS 565 クイックポール ライトブーム
長さ : 65 – 260 cm
重さ : 535 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QXS 580 クイックポール ライトブーム
長さ : 80 – 330 cm
重さ : 620 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QXS 5100 クイックポール ライトブーム
長さ : 100 – 420 cm
重さ : 745 g
Ambient Recording(アンビエントレコーディング) QXS 5130 クイックポール ライトブーム
長さ : 130 – 540 cm
重さ : 925 g
オススメのブームポール
お使いになるサイズや用途などによって違いが出てくると思います。
軽さとバランスの取れた、現在手配できる最新のシリーズ5は、軽さとバランスの取れた使いやすいシリーズになっています。
長さは使用用途に合わせてチョイスしてください。
また、これまで取り扱った中では、QP480を依頼されることが多く、使っている方からは、慣れているので使いやすいという声も聞きました。
シリーズ5のなかで、QP480に対応する長さのものは、QP5100が一番近いです。
ご参考にされて、ぜひお気に入りのブームを手に入れていただけたらと思います。
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